三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)
政策研究事業本部 観光政策室長
 田中 三文
 

リニア新時代へのカウントダウン
開発が活発化する
名古屋都心部、
各地の集客施設開発も注目

 
 
  リニア新時代に向けさらに進む名古屋都心開発
 
  タワーマンションと複合化した
  御園座タワー(名古屋市)
  2月に竣工を迎える
  (仮称)錦二丁目計画(名古屋市)

 今年は、2027年開業予定のリニア新時代まであと丸10年とカウントダウンを迎える年となる。リニア駅が開業する名古屋駅前周辺で続いた大規模再開発は昨年4月のJRゲートタワーの開業で一旦完了し、ここ数年で、オフィス、商業・飲食施設などが集積するにぎわいのまちへと大きく変貌した。
 また、名古屋都心部の開発は、昨年10月にまちびらきを迎えた「ささしまライブ24地区」のような新しい再開発エリアのみならず旧来からの名古屋の中心部の動きも注目される。特に、納屋橋、丸の内、伏見、栄にかけての中心エリアにおいては、ホテル、マンション、商業施設などの開発計画・構想が目白押しである。特にホテルとマンションの動きが活発で、名古屋市内のホテルは、昨年、主要なホテルだけでも約1,600室増加した。さらに、今年も約3,000室の新設ホテルが計画されており、一昨年の約1,000室を加えれば、この3年間で約5,600室以上の供給が行われることになり、まさに名古屋はホテル開発ラッシュを迎えることになる。また、複合再開発計画におけるタワーマンションも続々と誕生している。マンション居住者の都心回帰傾向も要因としてあげられるが、リニアを迎える名古屋駅を中心とする至近エリア、つまり名古屋駅を経由して東京まで1時間圏内となる地域での“住宅”需要に大きな期待が集まっているのである。
 摩天楼化した名古屋駅周辺という“点”だけではなく名古屋市内中心部において面的な広がりを見せることにより、今後のリニア開業までの10年間で、リニア開業による大交流圏を生み出すリニアインパクトを受け入れる新時代の幕開けにふさわしい名古屋のまちが徐々に形成されていく。
 その他の都市開発では、MICE施設(会議場、展示場など)の開発が昨年から相次いでいるほか、大学の新キャンパス開設の動きも依然続いている。MICE施設は、今年は愛知県西尾市に新施設が誕生するほか、来年には、愛知県常滑市に愛知県国際展示場が開業するなど、今後ますます愛知県がMICEシティエリアとして注目を集めることになる。

 

 
  世界でも有数の航空機関連集客施設の誕生
 

 今年の東海エリアは集客施設プロジェクトも注目される。特に、愛知県と岐阜県には航空機に関連した4つの集客施設が相次いで誕生することから、世界でも有数の航空機関連集客施設の集積地として話題となるだろう。昨年11月には、愛知県豊山町の県営名古屋空港内で「あいち航空ミュージアム」がオープンしたほか、同空港に近接する三菱重工業がMRJの組み立て工程の見学もできる「MRJミュージアム」(予約制)を開業した。また、今年3月には岐阜県各務原市で「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」がリニューアルオープンするほか、夏には、愛知県常滑市の中部国際空港にボーイング787初号機の展示をメインとする複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS」が開業する。東海エリアでは自動車産業に次ぐ産業として航空機産業に注目しており、産業活性化とともにこれら航空機関連4施設により、観光産業をもけん引する可能性もある。
 そのほか、今年は名古屋城関連の2施設の動きがある。3月には飲食を中心とする複合商業施設「金シャチ横丁」が開業するほか、2013年より段階的に公開されてきた「名古屋城本丸御殿」も6月に完成公開される。名古屋市内では、LEGOLAND® Japanが4月にホテルと水族館を新設するのも話題だ。そして、秋には、東海3県初進出となる「(仮称)三井ショッピングパークららぽーと名古屋港明」の開業も予定される。

今年の夏、中部国際空港に誕生する「FLIGHT OF DREAMS」
 
  2018年は岐阜県の観光に注目
 

 岐阜県では、郡上市で「清流長良川あゆパーク」が6月に開設を予定するほか、大野町では、岐阜県内最大規模の道の駅「パレットピアおおの」が7月に開業を予定する。また2018年度前期に放映されるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台が岐阜県東濃地域であることから、同エリアのロケ地観光が脚光を浴びることは間違いない。三重県では、菰野町の湯の山温泉で開湯1300年記念事業が4月より始まるほか、同地の御在所ロープウエイも合わせて7月にリニューアルする。また、伊勢志摩国立公園では、「横山展望台」が新しく生まれ変わる。静岡県では、富士宮市で「静岡県富士山世界遺産センター」が昨年12月に開館したが、春には、島田市の旧お茶の郷を再整備した「ふじのくに茶の都ミュージアム」がオープンするなど、静岡県が誇る地域資源を活用した施設が誕生する。
 東海エリア各県ともに、その地域独自の地域性を生かした魅力ある施設が続々と誕生しており、今年1年だけでも集客施設はかなり充実することになり、10月からは愛知県とJRグループによる「愛知デスティネーションキャンペーン」も“未来クリエイター愛知”をキャッチコピーに開催されることから、観光面においても東海エリアが全国から注目される年になる。

 

 

 
 
 

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●執筆:田中三文
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