『18歳の期待に応えたい』

 

 今年も雪に見舞われた大学入試センター試験だったが、少子化の流れは止むことなく続き、これからも大学受験生の数はさらに減少していくと見られている。そのなかで、中部地区とりわけ愛知県は高校生数の減少幅が少なく、大学受験率も増加しており、このエリアの特色のひとつとなっている。地域へ独自の地元大学情報の提供を50年にわたり続けている『中部の私立大学・短期大学 大学展』を主催する愛知県私立大学広報委員会の田中喜夫委員長に詳しくうかがってみた。

◎聞き手/山田 雄一(中日新聞名古屋本社広告局広告二部 部長)

 

 

愛知県私立大学広報委員会
委員長〈中部大学 参与〉

田中 喜夫氏

 

たなかのぶお
1974年名古屋市立大学経済学部卒業。(株)リクルート勤務後、87年中部大学へ。就職課、広報課などを経て2014年4月入学センター事務部長、愛知県私立大学広報委員会委員長に就任。16年4月より中部大学参与。1949年愛知県生まれ。

 
 

一堂に会した中部圏の私立大学

── 1965年の愛知県私立大学広報委員会の発足から半世紀が過ぎ、すっかり地域に定着した感がある「中部の私立大学・短期大学 大学展」。大学の広報活動としてこれほど長く受け継がれてきた例は他にあまり見られないと思われます。現在の存在意義をどう受けとめておられるのか、当初の経緯も含めてご紹介ください。

田中 もともと中部圏の私立大学は東京、大阪に比べ新しく、歴史が浅い。だから何をするにしても知名度において遅れを取っていました。そんなハンデに対し、我々の先輩たちが、一校だけで大学説明会を開いても関心が高まらないため、このエリア(愛知、岐阜、三重、静岡)にある大学がみんな揃って各地に出向いて行こうということでまとまりました。その運営を担うものとして「愛知県私立大学広報委員会」が52年前に組織されたのです。とはいえ、当初の会場では来場する高校生より大学関係者のほうが多かったそうです。
 そこで、中部圏で圧倒的な媒体力を発揮している中日新聞に協力を仰ぎ、共催することで我々の知名度不足の払拭に努めました。以来良い時も厳しい時も変わらず続けて50年、ようやくここへ来て効果が出てきました。今では受験生やその保護者あるいは高校現場において、まさに18歳の進学選択という一生に一度のタイミングで大変期待されている状況にあると実感しています。

 

スタート当初の大学展会場

 

 
 

企業を支える地元の人材

親子での参加も多い大学展会場

── 少子化により、「大学全入時代」とも言われる状況が到来しています。大学でも新しい学部・学科の新設が盛んに行われるなど、変化に対応した取り組みがなされています。今後の大学や「大学展」の方向性についてお話ください。

田中 大学の役割は、主に社会が求める人材の養成・育成ですから、時代の要請に応じて学部・学科を作っていき、多様な人材を送り出しています。
 さいわい中部圏にはものづくり関連の企業が大変多く、多岐にわたっているため就職先には恵まれています。親御さんも地元大学への進学、地元企業への就職を望んでおられる方が多く、そうした思いに我々の「大学展」もきめ細かく対応していく必要があります。50年続けてきた活動ですが、まだまだ取り組むべきことがいくつもあります。

── 中部圏の経済力が「大学展」のバックボーンなのかもしれません。

田中 鶏が先か卵が先かではないけれども、企業が発展するにはまず人材です。中部の学生がみんな東京や大阪に行ってしまえば、地元企業も優秀な人材を確保できなくなります。そのあたりがうまくかみ合ってこのエリアの好調な経済力を支えることができていると思います。


 
 

連合広告の価値

── このところ「大学展」を訪れる受験生の数も増え続けているようです。

田中 2013年から4年連続で増えています。18歳人口が全国的に減るなかでのことですから、まだまだきちんとやれば数は増えていくと思います。要は、地域に育つ18歳の進学選択をみんなで協力して応援しようという話です。
 「大学展」に参加している中部の私立大学は、入学から学生生活、そして学生を社会に送り出すまでしっかり面倒を見ています。だから就職率も高くなり、高校の先生たちも親御さんも安心する訳です。

── 「大学展」の広報に関して、主に新聞メディアを利用されています。また、広告の形態としていわゆる連合広告のスタイルも多く見受けられます。その意図をお聞かせください。

田中 議論としてそうした話題が出ることはあります。いまはスマホやテレビでしょう、お互いライバルなのだから連合ではなく単独でやるべきでしょう、と。でも考えてみてください。我が子と一緒に進学を考える中高年のご両親が、スマホで何かを決められますか。他大学の情報と比較しながらチェックできる連合広告のメリットは大変大きなものです。単独で広告を出したい気持ちは分かりますが、若い高校生たちを基準に考えるだけでなく、20年ほど前に同じ年頃を過ごした親御さんたちの価値基準も大切にすべきです。本人だけでなく、保護者のみなさんとも対面でていねいに説明する「大学展」の人気はそこにあるのです。

── 新聞への御注文も含め、今後の取り組みは?

田中 中日新聞にはさらなる応援をお願いしたいですね。“18歳の進学選択”が本当に役に立った、助かったという形にしていただければと思っています。そうなることで、中部圏の私立大学・短期大学の知名度が上がり、このエリアの大学への進学を他地域でも高めていくようなことを現在考えています。ぜひ御協力お願いします。

── お忙しいところ、本日は大変有難うございました。

中日新聞2016年9月19日付朝刊

 
2017年
1・2月号
(Vol.354)

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(文・写真/増田幸弘)

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