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【東京エンタメ堂書店】

W杯出場決定戦を前に、親子でサッカー本を

 残り少なくなってきた夏休み。子どもとサッカーの話で盛り上がりませんか。サッカー日本代表は来週31日の豪州戦に勝てばワールドカップ(W杯)ロシア大会出場が決まります。さあ今こそ、子どもと一緒に楽しめるサッカー本で盛り上がってください。 (運動部長・谷野哲郎)

◆諦めず走る 王道漫画にウルウル

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 最初は読みやすい漫画からいきましょう。『DAYS』(安田剛士著、講談社、既刊二十三巻、各四六三円)は「週刊少年マガジン」で連載中。今、子どもたちに最も人気のあるサッカー漫画の一つです。

 主人公の柄本(つかもと)つくしは高校一年生。運動は苦手でサッカー経験もありませんが、ひょんなことから名門・聖蹟(せいせき)高校のサッカー部に入部します。彼を待っていたのは、早熟の天才・風間陣(じん)、頼れる主将・水樹寿人(みずきひさひと)ら個性豊かなチームメートたち。つくしはその中で泣いて、笑ってぐんぐん成長していきます。

 テクニックもない、足も速くない、そんなつくしが選んだ道はとにかく諦めずに走ること。筆者はこれを読むと、泥くさいプレーで日本代表になった岡崎慎司選手を思い出します。努力の大切さ、仲間の大事さを学べる王道サッカー漫画に、親世代もウルウルくることでしょう。

◆小学生たちの奇跡 大胆さにワクワク

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 続いては小説。『銀河のワールドカップ』(川端裕人著、集英社文庫、八一〇円)は不朽の名作。ある男女混合の小学生チームが経験する一夏の奇跡のお話です。

 元Jリーガーの花島勝(まさる)は近所の公園で三つ子の小学六年生・降矢虎太(ふるやこた)、竜持(りゅうじ)、凰壮(おうぞう)と出会います。才能あふれる三つ子に触発された花島は、解散寸前のサッカーチーム「桃山プレデター」のコーチを引き受けることに。ジュニア世代の八人制サッカーの話ですが、高遠エリカや太田翼ら子どもたちの大胆な行動に、最後までワクワクが止まりませんでした。

 この作品は以前、「銀河へキックオフ!!」と改題してNHKでアニメ放送されました。サッカーで「銀河」といえば、世界中のスターをそろえ、銀河系軍団と呼ばれるスペインの「レアル・マドリード」を連想しますが、さて−。

◆試合前後、何食べる? トリビアに興味津々

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 最後はノンフィクション。『サムライブルーの料理人』(西芳照(にしよしてる)著、白水社、一七二八円)。サッカー日本代表を食で支える専属シェフ・西さんの奮闘記。海外遠征に帯同し、選手の最大の楽しみという食事を苦労して用意する様子が書かれています。

 試合前々日からクリームや油は使わないこと、試合後の夕食には必ず疲労回復効果のある野菜カレーとアイスクリームを出すことなど、食に関する代表トリビアが満載。選手が何を食べてW杯を戦ってきたか、参考になります。

 この本がお得なのは付録に代表レシピが載っていること。例えば、ひじき入りハンバーグ、アサリの炊き込みご飯は鉄分補給に最適とか。サッカーを頑張るお子さんを持つお母さんも必見です。

 「食は人を良くすると書きます。食べることは身体の状態を維持するだけでなく、人の心を支え豊かにします」。こう話す西さんの料理を食べさせてもらったことがあります。選手に人気のカレーはとても優しい味付けでした。

 日本代表は三十一日の豪州戦(埼玉スタジアム)に勝てば、六大会連続六度目のW杯出場が決まります。注目の一戦を前にぜひ、ご家庭でサッカーの話で盛り上がってみてください。

 

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