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【千葉】

科学コンテストで世界一 市立千葉高3年・市毛さん、モーター省エネ化で

コンテストで獲得したメダルを手にする市毛さん=千葉市中央区で

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 世界の高校生が研究成果を競う科学コンテストで、前回に続いて参加した千葉市立千葉高校三年の市毛貴大(たかひろ)さん(18)が、機械工学部門の世界一に輝いた。テーマは家電などに使われているモーターの省エネ化。国内のコンテストで昨年トップとなった研究が、海を越えても快挙を生んだ。 (内田淳二)

 市毛さんが前回の四等を上回る最優秀賞を獲得したのは、米アリゾナ州で五月にあった「インテル国際学生科学技術フェア」。およそ七十カ国、千五百人が集う世界最大級のコンテストで、審査員に自ら専門的な内容を英語で説明した。

 「プレゼンテーションがうまくいかないときがあったので、授賞式で名前を呼ばれたときは本当にほっとしました」

 披露したテーマは、エアコンの送風口など、角度や位置を変えるために使われる「ステッピングモーター」の省エネ化。止まった位置にあるときは電力を消費しないようにする方法を追究し、従来より簡単な仕組みで電力を30%カットすることに成功した。

 「シンプルな装置と、省電力化という『エコ』なテーマを評価してもらえた。特許も申請しているところです」

 幼稚園のころに書いた将来の夢は「科学者」だった。乗り物、特に車が好きで、プラモデルなどをつくるうちに「モーター」に興味を持つようになった。

 高校の理数科に入ってからも、研究はほぼ独学。専門書を読みあさり、休日は一日十六時間近く実験やデータ収集に没頭することも珍しくなかった。電圧を測定するオシロスコープなど高価な機器は、コンテスト入賞などの実績を後ろ盾に、親に頼み込んでそろえた。

 学校では陸上部にも所属し、ハードル走に打ち込んだ。文武両道を体現するが、苦手なことも。米国で参加者交流のため開かれたダンスパーティーは、ずっと見ていただけ。「ダンスはダメです」と十代らしくはにかむ。

 大学受験を控えた現在、将来の進路として考えているのは自動車のエンジニアだ。「愛着を持って乗り続けてもらえる車をつくりたい」。目標の定め方に、人間味がにじむ。

 

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