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【千葉】

地域元気に!畑でつながる 野田の市民グループ 園芸福祉で住民交流

農園で実習する園芸福祉講座の受講生や「おーい船形促進隊」のメンバーら=野田市で

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 畑でつながろう−。野田市の市民グループ「おーい船形促進隊」が、同市船形地区の農園で、野菜や花の栽培を通じて住民が交流し、元気な地域を育む園芸福祉に取り組んでいる。促進隊中心メンバーの飯島弘子さん(63)は「仲間づくり、健康づくり、生きがいづくりを一緒にしましょう」と呼び掛けている。 (飯田克志)

 農園「園芸福祉ファームおーい船形」は広さ約三十アールで、ビニールハウスも二棟ある。農薬や化学肥料は使わず、一年を通じて季節の野菜を少量多種で栽培している。「おいしい」と自慢の収穫物は、近くの農産物直売所で販売。飯島さんが市の中心街で経営するコミュニティカフェ「蔵楽(クララ)」で、食材としても登場する。

 この活動は地元の生協で勤務していた当時、飯島さんが発案。二〇〇四年、現在とは別の農地で、同市の特産枝豆を栽培することからスタートした。〇五年には園芸福祉関係の講座を開き、〇六年に講座の受講者らでつくる促進隊を発足し、今の場所で活動を始めた。一四年春からは、生協を定年退職した飯島さんを中心に促進隊が農園を直営するようになった。

 促進隊は現在、シニアを中心に十五人。メインの活動日は毎週水曜午前で、それ以外の日も収穫や出荷作業などをしている。

 活動当初から障害者や高齢者、子どもら多様な人々が集う場を目指していた飯島さんたちは、野田市やNPO法人「NPO支援センターちば」(柏市)などとも連携。農園がある地区には複数の障害者施設があり、市は「福祉ゾーン」と位置付けている。市内の障害者施設の利用者たちは、毎月一回ほどのペースで農園での農作業を楽しんでいる。

 園芸福祉への関心を高めようと、NPO支援センターちばは今年九月〜十一月、計六回の講座を開催。市内の女性五人が農園で農作業を体験し、スウェーデンでの園芸福祉の現状などを学んだ。促進隊の活動に関心を持つ千葉大の園芸療法専門の教員や筑波大のメンタルヘルス専門の教員らが講師を担当した。

 市民農園で野菜の栽培を楽しむシニアは増えているが、促進隊の男性は「みんなでやる農作業や、終わった後にお茶を飲みながら話すのが楽しい」と、この農園ならではの魅力を語る。講座を受講した女性も「植えた野菜の様子を見に来たい」と話していた。

 講座は来春以降も開催予定。問い合わせは同カフェ=電04(7199)3824=へ。

 

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