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【千葉】

松戸・河原塚地区の歴史秘話を本に 写真入り400ページ超

故郷愛があふれる本「わが街河原塚いまと昔の物語」を出版した編纂委の矢野浩さん(右)と内中偉雄さん=松戸市で

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 松戸市河原塚地区の住民有志が、四年をかけて故郷の歴史秘話を丹念に掘り起こし、一冊の書籍「わが街 河原塚 いまと昔の物語」として出版した。昔の写真などのグラビアを含め四百ページを超える大作。縄文時代から始まり、農村からベッドタウンへの変貌、社寺の由来、風習・行事などをつづっており、故郷へのいとしさがあふれている。 (飯田克志)

 河原塚地区はJR武蔵野線新八柱駅と東松戸駅の間に広がる。昭和初期に三十戸の農村だったが、昭和三十年代後半から宅地化が進み、現在は住宅街。

 出版は、地元にある熊野神社の氏子の飲み会で、定年退職して地元に「戻った」シニアたちが、昔話に花を咲かせ、地元の歴史を記録に残そうと意気投合したことがきっかけ。

 河原塚史編纂(へんさん)委員会を二〇一三年三月に発足。委員十四人に歴史の専門家はおらず、地元のお年寄りへの聞き取りや松戸市史などの文献に当たって地道に調査。翌年一月から毎月、回覧板でテーマごとにまとめた文章を住民に読んでもらった。その結果、地元の関心も高まり、調査に積極的に協力してくれるように。

 調査により、同地区は江戸時代には幕府直轄地と地元で思われていたが、実は旗本の領地だったと分かった。熊野神社で女性たちが毎月二回集まってお経を上げていた慣習「おこもり」は、江戸時代に始まったという由来も判明。編纂委の矢野浩・代表幹事(70)は「『定年探偵団』だから時間が十分にあった」と笑う。

 本は回覧した文章をまとめ、縄文人が住んでいた▽河原塚古墳群は五基▽戦国から江戸時代へ▽農業の移り変わり、など三十六章で構成。地形や方言、伝統料理、昔の遊びなども取り上げている。編纂委の内中偉雄(ひでお)さん(73)は「新しい発見が次々にあって感動の連続だった。地域のことを知り、愛着を持ってもらえれば」と街の活性化の弾みになることを期待している。

 市の助成や地元町会などから協賛金で二千三百部を発行し、地元住民や市などに無償配布。発行元の千葉日報社が千八百円(税別)で市販している。

 

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