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【千葉】

オオタカが流山市の鳥に 「自然環境保護のシンボル」

流山市内のオオタカの現状について話す紺野竹夫さん(左端)=流山市で

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 流山市の「市の鳥」に、市内のつくばエクスプレス(TX)の駅名にも登場する「オオタカ」をと、市民団体「流山のオオタカを守る会」が提案している。同会の紺野竹夫代表(58)は「オオタカを守ることは自然環境を守ることにつながる。駅名や学校名などにオオタカが使われ、市の発展に貢献している」と訴えている。

  (飯田克志)

 紺野さんは十八日、市内であったオオタカをテーマにした学習会で生息調査活動を報告。現在はTXの駅名にもなっている「おおたかの森」とも呼ばれる「市野谷の森」で一九九二年、紺野さんがオオタカの繁殖を県内で初めて確認したことや、現在市内では市野谷の森を含め四カ所の繁殖地を確認していることなどを紹介。「オオタカは流山市のシンボル的存在」と市の鳥にすることを提案した。

 参加者からは「生息に影響が出ないように身近にいることをPRできれば、市民から守ろうという声が出てくる」「オオタカのマスコットキャラクターを子どもたちに考えてもらったら」などの意見が出た。

 紺野さんたちは、九二年に市野谷の森で繁殖を確認したことをきっかけに、翌九三年から県北西部で調査。同年に「種の保存法」に基づく「国内希少種」にオオタカが指定され、保護活動などから営巣数や巣立つ幼鳥は二〇〇五年まで増えていたが、それ以後は減少傾向。一六年は調査した繁殖地二十三カ所のうち営巣したのは十二カ所で、十三羽が巣立った。

 流山市内では、市野谷の森は一九九二年以降に十一羽が巣立ったが、二〇一五、一六年はふ化直後にヒナがいなくなった。ほかの三カ所では一五年は二カ所で三羽が、一六年は一カ所で二羽が巣立った。

 市が一〇年に全国に先駆けて策定した「生物多様性地域戦略」では、「オオタカがすむ森のまちを子どもたちの未来へ」を理念にしている。だが、同会など市内の自然関連団体は、TX沿線などでの市街地化の自然環境への影響を懸念。

 紺野さんは、オオタカを市の鳥にすることで、市全体でオオタカをシンボルに自然環境を保護する取り組みが広がることを期待している。

 

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