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【千葉】

<ひとキラリ>誰でも本に触れる場を 各地に民間図書館 船橋の岡直樹さん

ふるさとづくり大賞の団体表彰の受賞報告で船橋市役所を訪れた岡直樹さん

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 船橋市を中心に各地で民間図書館を運営しているNPO法人「情報ステーション」の代表を務める。図書館に出入りする人たち同士の交流が生まれる取り組みは、総務省の「2016年度ふるさとづくり大賞」で大臣賞(団体表彰)を受けた。「活動を支援、応援してくれる人たちが(受賞を)喜んでくれたことがうれしい」と話す。 (村上豊)

 NPOは図書館の開設や管理、月一回の本の入れ替えを担当。館の運営は高齢者を中心とした地域のボランティア約七百五十人が受け持つ。貸し出しは二週間で二冊まで(無料)で、利用者が何度も訪れるようにしたり、イベントを開いたりして交流を促す。

 設置場所は酒販店やパチンコ店、団地商店街の空き店舗のほか、マンションの共用室、老人ルームとさまざま。「気軽に立ち寄って本に触れられる」と、図書館の数は市内二十施設を含めて九都府県で約七十施設に広がった。

 岡さんは早稲田大学理工学部の学生だった二〇〇四年、県立船橋高校時代の仲間と町づくりを手掛けるNPOを設立。「『NPO立県』政策や起業ブームに乗った」

 二年後、「大学の講義を終え、夜になって船橋に戻ると、公立図書館はすでに閉まっている。駅前に夜も開いている図書館があったらいいな」と思い、JR船橋駅前のフェイスビルの一角で民間図書館をオープンした。自宅にあった百冊から始め、現在の蔵書は賛同者からの寄贈を中心に六万五千冊まで増えた。

 事業から十年余り。「ボランティアの人たちの受け皿になっているが、もっと早く形にしたかった。ボランティアの方々は会社を退職した団塊世代が多い。現役時代に利用してくれれば、もっと地域活動を進められたかも」とも。今後については「月に二館ペースで増えている。郵便局の数より多くしたい」と夢を膨らませる。

 活動について、船橋市の松戸徹市長は「空き家活用の可能性を一緒に探っていきたい」と協力を呼びかける。問い合わせは、同NPO=電047(409)4680=へ。

 

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