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【千葉】

女児殺害事件の通学路を歩く 「危険箇所 常に把握を」

「危険が潜む場所がどこかを日ごろから知っておく必要がある」と強調する立正大の小宮信夫教授=松戸市で

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 我孫子市の排水路脇で、殺害されたベトナム国籍の小学三年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9つ)=松戸市=の遺体が見つかった事件。リンさんは先月二十四日朝、約九百メートル離れた小学校に登校途中、行方不明となった。児童が参加する「地域安全マップ」づくりを提唱する立正大の小宮信夫教授(犯罪学)と五日、リンさんの通学路周辺を歩き、危険が潜む場所がないかを検証した。 (黒籔香織)

 「犯人が待ち伏せをしていそうな危険な場所を知っておかないといけない」。小宮教授は通学路を歩きながらそう話した。「誰もが入りやすくて、見えにくい場所が危ない」と、危険な場所を見つけるコツを教えてくれた。子どもたちに不審者についていかないよう教えても、子どもは見た目だけでは誰が不審者かを判断できない。通学路に潜む危険な場所を把握し、その場所で声を掛けられた人にはついて行かないよう子どもに伝えるべきだ、と小宮教授は強調する。

 リンさんの自宅から約百六十メートル歩いた空き地で小宮教授は足を止めた。「ここは車が止めやすいですね」。一見見通しが良く、車が止まっていたら目立ちそうな空き地。しかし小宮教授によると、空き地にロープが張られていないため、誰もが入れる場所だ。周辺には住宅も少なく、他の人から見られにくいという。

 通学路ではないものの、リンさんが日ごろ、登下校時に歩いていたとされる地域も歩いた。小宮教授は駐車場が点在する交差点で突然、足を止めた。「ここは一番危険な場所です」

 小宮教授によると、無断駐車をしやすい駐車場が二カ所あり、通りが坂道で住宅の塀は高く、道路を見渡しにくい。交差点があり、子どもを車に誘い込んですぐ逃走できるなど、「犯人からすれば好条件がそろっている」と指摘する。

 一方で、道沿いに花が植えられ、くいが打たれてロープが張られた空き地を示し、「管理が行き届いた場所という印象を与える」と評価した。

 小宮教授は、二〇〇二年から「入りやすくて見えにくい」危険な場所を子どもたちが見つけて地図にする「地域安全マップ」づくりを提唱。児童や教諭たちに指導する活動も続ける。小宮教授は「子どもが自分で身を守る力を付けるには、どこが危険かを知ることが大切。そのためには大人も危険な場所を把握しなくてはいけない」と指摘した。

 

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