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【千葉】

公文書廃棄、リスト修正せず処分 県文書館会見「再発防止を徹底」

公文書を誤廃棄した経緯を説明する県文書館の目黒敦館長(右)と県政策法務課の斎藤賢課長=県庁で

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 県が作成した公文書を収集、保存する県文書館が昨年三月末、本来は長期保存すべき第二次世界大戦の戦没者遺族台帳や軍歴資料などの公文書九十一冊を誤って廃棄していた問題。九十一冊が廃棄処分対象に誤ってリストアップされていることに職員が気づいていたが、リストは修正されず、そのまま廃棄していた。県文書館の目黒敦館長らが七日、県庁で開いた記者会見で明らかにした。 (黒籔香織)

 会見の冒頭、県政策法務課の斎藤賢課長は「廃棄したものの一部に、歴史的な公文書として本来保存すべきものが含まれていた。再発防止を徹底する」と謝罪した。

 目黒館長によると、誤廃棄した九十一冊は、一九四〇〜五三年度にまとめた資料。主に第二次世界大戦に関連した文書とされ、いずれも原則として長期保管の対象となる「一九五二年度までに作成・取得された文書」に当たる。

 廃棄されたため、文書の表題や当時の担当課、冊子にまとめ終えた年度しか分からず、内容は不明だという。県文書館でしか保管していない文書が廃棄された可能性に関して目黒館長は「確認をしていないので分からない」と答えた。

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 公文書管理法施行で、歴史的に重要な公文書の判断基準が示され、県も規則を改正。基準に該当する公文書のみを収集対象とし、県文書館は昨年三月末、約一万冊の所蔵文書を処分した。その中に、今回誤って廃棄した長期保管対象の九十一冊も含まれていた。

 担当職員が九十一冊を廃棄対象に誤ってリスト化。その後の内部会議で別の職員が誤りに気づき、指摘。しかし、担当職員はリストを修正しなかった。廃棄前に文書を所管する各担当課に廃棄文書リストを送って確認を求めたが、間違いの指摘はなかったという。

 誤廃棄は、昨年十二月末〜今年一月に日本アーカイブズ学会からの指摘で発覚した。県文書館は今後、研修を受けた専門職員も交えて廃棄するなどの再発防止に務めるという。

 

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