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【千葉】

鴨川市、多目的施設の入札中止 市長「財政状況を見据え」再検討へ

鴨川市が太尾地区に建設を計画している多目的施設のイメージ図

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 二〇一九年度の供用開始を目指し、鴨川市が整備の方針を示してきたスポーツと文化活動のための「鴨川市多目的施設」(仮称)建設に向けた一般競争入札が、いったん中止されることになった。三月に初当選した亀田郁夫市長が「厳しい財政状況の中、事業の優先順位を決め、実施事業の選択を行っていきたい」との意向を示したため。市は今後、委員会を設置し、事業の是非を再検討する。

 市によると、多目的施設は、鉄骨二階建てで延べ床面積は約六千平方メートル。総事業費は約二十九億九千万円を見込む。バスケットボールやバレーボールなどの公式競技が開催できるメインアリーナの他、音楽イベントもできるサブアリーナ、多目的室、トレーニング室などが入る。災害時に避難所としても利用できるよう、海から離れた標高約十一メートルの市サッカー場(同市太尾)の隣に整備する方針を示してきた。

 二〇一七年度当初予算には関連予算として約七億八千万円を計上し、市議会も二月の定例会で賛成多数で可決した。これを受け、今月十八日から二十日まで入札を行う予定だったが、市は三月二十八日、入札の一時中止を決めた。

 年一回ほど市内で声楽のコンサートを開くという主婦(30)は「市内に音響設備が充実した施設ができると楽しみにしていた。仮に建設が中止になれば悲しい」と話す。別の主婦(56)は「既存の建物で十分活用できると思うし、三十億円近い事業なんて、税金の無駄遣いだ。このまま計画を白紙にしてほしい」と訴えた。

 亀田市長は取材に「現時点で多目的施設の建設計画を白紙にしたわけではない。水道やごみ処理、社会保障とたくさんの市には課題があり、それらを見極めて今後の見通しを立てたい」と話した。 (山口登史)

 

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