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【千葉】

手作り劇場と歩み30年 柏の「ミニシアターはらぺこくん」に緑綬褒章

子どもたちの喜ぶさまや、さまざまな出会いを糧に活動にいそしむ会員たち=柏市で

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 2017年春の褒章受章者が発表され、県内からは2団体と24人が選ばれた。社会への奉仕活動を長年続けてきたとして、緑綬褒章の受章が決まった「ミニシアターはらぺこくん」(柏市)代表の熊谷道子さん(65)らに喜びの声を聞いた。 (堀場達)

 一九八六年の設立以来、柏市松葉町四の団地集会場を中心に、人形劇や紙芝居の上演、絵本の読み聞かせなどの「おはなし会」を続けてきた。乳幼児や小学生が「母親や父親になって、子どもを連れてまた来てくれることがある。本当にうれしい」と熊谷さんは話す。

 会の名称は、名作の絵本「はらぺこあおむし」から名付けた。「もともとは幼稚園の人形劇団で一緒だった母親仲間の有志三人で会をつくった」と振り返る。

 現在の会員は、四十〜六十代の女性六人。定例の「おはなし会」は、団地集会場と近くのショッピングセンターと交互で月に一回開き、夏場には小学校高学年から大人に向けた「怖いおはなし会」を催す。人形、衣装といった小道具や舞台装置は手作り、もちろん脚本も会員が書き、楽器演奏を含めた背景音楽も自前で用意する。

 新たな演目の人形劇を上演する場合、準備に一年以上かかることもある。設立当初からの会員の深田美弥子さん(64)は「忙しくて、トナカイの着ぐるみをかぶったまま、帰宅した夫を出迎えてしまったこともある」と笑う。手間暇がかかっても、やめられないのは「子どもたちの笑顔を見たり、寄せてくれたアンケートの感想を読むと、疲れが吹っ飛ぶ」からという。

 一九九五年の阪神淡路大震災では、熊谷さんらは被災直後の神戸市に赴き、ボランティアの上演活動を感謝されるなど、これまでの活動を通じて、さまざまな出会いを体験した。

 「生でやる上演は一方通行ではない。例えば、声を掛けてくる子どもたちに反応しながら人形劇を進行させる。みんなで一緒に楽しみ、共感できる場を、これからも提供し、思ってもみなかった人と出会い、人生を広げたい」。熊谷さんは言葉に力を込めた。

      ◇

 県内の春の褒章受章者は、人命救助に尽力した紅綬の一人、ボランティア活動に長年従事した緑綬の二団体、農商工業などの業務に精励した黄綬の五人、産業振興や社会福祉で業績を挙げたり、公共の事務に尽くしたりした藍綬の十八人。 (敬称略)

 ▽紅綬褒章(1人)

中野  猛56 人命救助者 千葉

 ▽緑綬褒章(2団体)

日本海洋少年団千葉市連盟  環境美化奉仕団体 千葉

ミニシアターはらぺこくん  読み聞かせ奉仕団体 柏

 ▽黄綬褒章(5人)

加藤 芳則60JALエンジニアリング品質管理室付マネジャー 成田

神谷 利行71 漁業 木更津

斉藤 幸一69 斉藤建築代表 旭

島田 栄雄72 畜産業 旭

早川 靖彦72 ネッパジーン社長 市川

 ▽藍綬褒章(18人)

穐葉三千雄73 「真名実恵園」施設長 茂原

安達  博54 市川市消防団副団長 市川

新井 淑子69 家計調査員 浦安

石井美枝子70 調停委員 いすみ

石橋 元子73 民生・児童委員 千葉

大沢 和代69 調停委員 館山

恩田  英75 保護司 松戸

御領恵美子69 調停委員 一宮

佐藤  薫53 千葉市消防団副団長 千葉

高木 利子76 保護司 富里

竹中 宣雄68 ミサワホーム社長執行役員 浦安

玉渕 範子75 保護司 四街道

浪川 勝夫79 元国勢調査員 旭

橋本〓寿奈82 県明るい選挙推進協議会長 成田

花光千恵子65 工業統計調査員 千葉

林  克忠73 民生・児童委員 千葉

平野 美鈴69 調停委員 松戸

平林美恵子69 元小売物価統計調査員 松戸

※〓は托の右がおんなへん

 

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