東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

障害ある子どもら田植えに汗 千葉市のNPOが旭でイベント

田植えを楽しむSRC会員や保護者ら=旭市で

写真

 視覚障害や発達障害などのある子どもたちが健常者と一緒に田植えを楽しむイベントが、旭市の水田であった。参加したのは、東京都と県内で活動するスポーツクラブのNPO法人「シオヤレクリエーションクラブ」(SRC、千葉市)の会員と家族の三十六人。「うまい。すごいね」と声が上がる中、約四百四十平方メートルの水田に稲を植えた。 (渡辺陽太郎)

 SRCの会員約八十人のうち、七割が障害者で、健常者は三割。一緒に陸上競技などを中心にスポーツや田植えなどの行事を楽しんでいる。

 旭市で田植えをしたのは今月十四日。水田の深い泥に足をとられ、なかなか前に進めない中、弱視の小学六年生酒井涼君(11)=東京都豊島区=は、誰よりも積極的だった。自分の担当範囲を終えると、他の会員を手伝い、「昨年も参加したので力が出せた」と笑顔を見せた。

 酒井君はメガネをかけても視力は0・1ほど。日常では弱視が気になることもあるという。二年ほど前からSRCに参加。「SRCは他の障害者もいるし、健常者と同じことができる。気兼ねなく体が動かせる大切な場所」と話す。

 田植えには、未就学児から中学生までの障害者と健常者が参加。SRCのスタッフ四人が、障害のある会員に手を貸す場面はそれほど多くない。スタッフは、自分自身で田植えをできるよう、サポートしていた。SRC理事長の塩家吹雪さん(46)は「障害を理由に挑戦を諦めては駄目。体験して自信をつけてほしい。障害のあるなしにかかわらず、みんなで成功体験を共有することが大切」と強調する。

 SRCには現在、二〇二〇年東京パラリンピック出場も狙える一流アスリートも所属する。塩家さんは「全員がアスリートを目指す必要はない。田植えのようなイベントでも、体を動かす楽しさが分かる。その積み重ねの先に、二〇年のパラリンピアンが生まれると思う」と話している。

 SRCは随時、会員を募集している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報