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【千葉】

<ひとキラリ>船橋の益山さん 松戸に音楽療法施設

音楽療法の場を広げることを目指す益山ゆきさん=松戸市で

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 子どもたちの無限の可能性を、音楽療法を中心にアートやダンスなどの表現活動を通じて育みたいと、音楽療法士の益山ゆきさん(50)=船橋市=は今春、思いを共有する仲間らとともに、活動スペース「UNICO(ユニコ)」を松戸市稔台にオープンした。「子どもたちの生き生き、のびのびを育む、あらゆる表現を楽しめる場にしたい」。益山さんたちの挑戦は始まったばかりだ。 (飯田克志)

 音楽療法は、心身の障害や機能の回復などのため、それぞれの人の心に響く音楽を意図的、計画的に使う。益山さんはこれまで、発達などに困難のある子どもらの音楽療法を、フリーの立場や福祉施設で勤務しながら実践してきた。

 原則一対一の即興のセッションが特徴。子どもたちは打楽器やマリンバなどを自由に奏でる。益山さんたちは子どもの思いを演奏や表情から感じ取り、ピアノなどを一緒に演奏し、歌う。「できない」ことを日々体験している子どもたちは、音楽を通じて「できる」ことを実感。自信や意欲、コミュニケーション能力を自ら養っていく様子を目の当たりにしてきた。

 子どもたちは、音楽だけでなく、絵やダンス、物語の自作などで自分を表現するようになった。「セラピーだけでない、表現する力を引き出す場が必要」という思いが募った。

 保育園などを訪れた際、何か窮屈で我慢しているように見える子どもたちが気になった。そんな子どもたちにも音楽療法を生かして、関わりたいとも考えるようになった。

 専門職としての認知度がまだ低い音楽療法士について、「仕事として確立するには質を高める必要がある」と育成に力を入れたいとの思いも強まり、社会的起業を決意。子どもの保護者や知人らの支援を得てNPO法人「ユニークユニバース」を二月に設立し、四月にUNICOをオープンした。

 五月にはダンスのワークショップを開き、今月から絵や工作を楽しむアート部門を始動。親と子どもが遠慮なく楽しめるように開催してきた音楽イベント「UNi(ユニ)FES」も続ける。

 定休は月曜と第二、第四日曜。問い合わせは、UNICO=電047(382)5000=へ。

 

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