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【千葉】

船橋市63万人突破 人口増続く 利便性、安い地価で人気

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 「予想していたより、半年ほど早かったかな」。船橋市の人口が四月十八日、六十三万人を突破した。市幹部は「(人口の将来推計より)上ぶれする可能性が高そうだ」と見通す。千葉市など全国に二十ある政令指定都市を除くと、人口が最も多いのが船橋市。今後も増えるのは確実だ。 (保母哲)

■ピークは25年ごろ

 市が昨年三月にまとめた人口ビジョンでは、船橋の人口は二〇二五年に六三・六万人でピークを迎える。増加の要因としては、東京から二十キロ圏と近い▽九路線三十五駅があり、交通アクセスが良い▽神奈川県東部などより不動産が安い▽大型商業施設や商店街がある−などが挙げられる。

 「単身者に子育て世帯、高齢者と、さまざまな年代の人がいる。都会的であり、自然も豊か」。市内で不動産業を営む新里尚司(しんざとなおじ)さん(39)は、船橋の特徴を「いろんな要素がミックスした珍しい街。だから転入者が多い」と分析する。

■既に鳥取県上回る

 日本は総人口の減少期に入っている。全国のざっと八割の自治体が人口減に悩む中、大都市でも人口減が始まっている。政令市の人口要件は七十万人だが、静岡市は今年四月、七十万人を割り込んだ。

 国立社会保障・人口問題研究所が一三年三月に公表した将来推計人口によると、四〇年は船橋市が五十六万一千五百四十九人、静岡市が五十五万八千九百三十一人。

 船橋市の人口ビジョンでは、同研究所の推計を基に今後の開発計画などを独自に加味し、四〇年の人口を六一・八万〜六四・三万人とした。将来的には、船橋の人口が静岡を上回るという「逆転現象」が現実味を帯びている。

 都道府県でみても、船橋市の人口六十三万人は既に鳥取県(五十六万六千人=五月一日現在)を上回っており、将来的には島根県や高知県などを抜く可能性もある。

■市北部減、南部は増

 人口増が続く中、船橋市内では地域間格差が広がっている。一〇〜一五年の増減を、市内二十四の地区コミュニティー別に比較した市の調査では、増加が十四、減少が十。増加は市南部、西部地域で、減少は北部と東部、中部地域で目立つ。

 高齢化率も北部が高く、南部が低くなっている。地区コミュニティー別では、一五年の最高は37・2%、最低は14・2%。四〇年には最高は49・2%、最低が21・8%と予測されている。市内では人口の二極化が進んでおり、船橋での「南北問題」と言えそうだ。

 市が昨年八月に行った市民意識調査で、市の施策として力を入れるべきものとの質問には、「幹線・生活道路の整備」が五年連続、一位となった。市内は慢性的な交通渋滞となっており、急激な人口増で、道路などの公共インフラの整備が遅れていることが背景にある。

 ちばぎん総合研究所の福田宏治主任研究員は、高齢者の増加が今後、船橋の将来に大きな影響を与えるとし、「行政は、増える新住民と旧住民とが力を合わせ、都市活力を高めるよう誘導することが求められている」と指摘している。

 

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