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【千葉】

夢乗せ「ヤマト」飛んでいけ 野田で3度目のコウノトリ放鳥

放鳥された幼鳥「ヤマト」=野田市で(同市提供)

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 野田市が野生復帰を進める国の特別天然記念物コウノトリの幼鳥一羽が十七日、市内の飼育施設「こうのとりの里」で放鳥され、自然界に飛び立った。関東初だった二〇一五年、一六年に続く三回目の試験放鳥。放鳥などで国内の野外にいる九十九羽目のコウノトリになった。

 成鳥ぐらいの大きさに育った幼鳥は雄で、愛称は「ヤマト」と命名。埼玉県東松山市の県こども動物自然公園のつがいが産んだ卵を野田市に運び、飼育施設のつがいが四月にふ化させ、育てた。

 飼育施設では午前十一時十分ごろ、大型飼育舎の天井の網を開放した。時折羽ばたくなどしていた幼鳥は、午後五時十分すぎ、飼育舎から飛び立ち、施設横の草むらに舞い降りた。見守っていた市民らから「飛んだ」と歓声が上がった。

 放鳥に先立ち式典があり、野田市の鈴木有市長は「無事飛び立って、野田市の生物多様性、自然再生の取り組みをPRしてくれることを期待している」とあいさつした。愛称「ヤマト」の提案者の一人、野田市の遠藤翠さん(69)は、酉(とり)年生まれの孫で中学一年の大翔(やまと)さん(12)の名前から発想したといい、「子どもたちの夢を乗せ、ずっと元気に飛んでいてほしい」と話した。

 幼鳥に衛星利用測位システム(GPS)の発信機を背負わせて追跡する試験放鳥は三年間の計画で、放鳥は一九年まで継続する。

 一五、一六年に放鳥した雄三羽と雌一羽は新潟市、栃木県鹿沼市などで元気に過ごしている。雌一羽は事故で死んだ。 (飯田克志)

 

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