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【千葉】

船橋市長選 松戸さん再選 投票率は過去最低28・10%

船橋市長選で再選を決め、万歳をして喜ぶ松戸徹さん(中)=船橋市で

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 任期満了に伴う船橋市長選は十八日投開票され、無所属現職の松戸徹さん(62)=自民、民進、公明推薦=が、元市議の門田正則さん(70)と元県議の西尾憲一さん(66)、美術家の薮内好(たかし)さん(69)=共産推薦=の無所属新人の三人を破り、再選を果たした。当日有権者数は五十万八千三百四十四人、投票率は過去最低の28・10%(前回34・55%)だった。

 選挙戦で松戸さんは「船橋には活力があり、市民力・都市力をもっとアップさせたい」と強調。この四年間の実績を挙げながら「船橋を日本一、元気なまちにしたい」と訴え、有権者に浸透した。

 再選出馬を表明したのは昨年十一月。自民、民進、公明の三党と連合千葉の推薦を受け、さらに市内の約百八十の団体などからも推薦され、着々と選挙準備を進めた。五月下旬からは早朝、市内の各駅前に立ち、政策を訴えた。

 西尾さんは六人が立候補した二〇一三年の前回市長選で、約五千五百票差で次点だった。今回も県議を退いて出馬し、公務員給料が民間より高い官民格差の是正などを掲げたが、得票は伸びなかった。

 薮内さんは「私が市長になることで、市民のための市政が生まれる」、三回連続で出馬した門田さんは「市政の流れを変える」と訴えたが、及ばなかった。

 十八日は船橋市議補選(被選挙数一)も投開票された。

◆開票結果 

当 86,705 松戸徹 無 現<2>

  37,261 西尾憲一 無 新 

  10,128 薮内好 無 新 

  6,811 門田正則 無 新 

  開票98%

◆記者の視点 市民の思い施策反映を

 船橋市は人口が増え、大規模商業施設が立地するなどで「元気なまち」と評される。しかし今回の選挙戦で、敗れた三候補の主張から、市の抱える課題が浮き彫りになった。

 西尾憲一さんが「船橋港一帯を『海の駅』に」と訴えたのは、船橋の魅力アップに向け、海辺が活用されていない−という思いからだ。三番瀬での初夏の風物詩・潮干狩りは、都心から最も近いことで知られる。船橋の今後のまちづくりを描くうえで、海辺の活用法がポイントになるだろう。

 薮内好さんの出馬の動機は、コミュニティバスだった。市北部の自宅近くで、唯一の商店が閉まったことから、買い物難民が相次いだ。住民でバスを走らせようと奔走した経験が、市政への関心につながった。市全体の人口が増える中、市北部は減少と高齢化が進んでいる−という船橋の「南北問題」が背景にある。

 門田正則さんは告示前から、自ら所有するミニバイクを走らせ、街頭演説を続けた。「道路は渋滞しているから、バイクの方が時間が計算できる」というのが理由だ。船橋の交通渋滞のひどさは、多くの市民の悩みになっている。「船橋名物は、ふなっしーと交通渋滞」。演説で門田さんは、こう皮肉った。

 三候補の訴えは、市民の声そのものだった。再選された松戸徹さんには、さまざまな声が届いたはず。こうした市民の思いを、二期目の市政に生かしてほしい。市民の声を反映させることが、松戸さんの言う「船橋の市民力・都市力のアップ」につながるはずだ。 (保母哲)

 

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