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【千葉】

20年五輪の運営に一役 ボランティア養成スタート「おもてなし」学ぶ

ボランティア役と外国人役に分かれ、おもてなしのポイントを学ぶ参加者たち=千葉市で

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 開幕まで三年を切った二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを控え、県内を訪れる外国人観光客や障害者をもてなすためのボランティア養成講座が四日、千葉市で始まった。同様の講座が今後も開かれ、二〇一七年度、県内で千百人余の参加を見込む。外国人や障害者を自然に介助できる人を多く育て、ボランティアの機運を高めようとしている。 (中山岳)

 四日の講座は県と千葉市が開き、県内在住、在勤、在学の四十人が参加した。英会話学校の女性講師が、外国人に接するポイントとして「相手の気持ちに寄り添い、例えばレストランを紹介する際は『午後三時までに行けばコーヒーが付きます』などの情報を加えると、いいですね」と助言した。

 参加者は、二人一組で外国人役とボランティア役に分かれ「携帯電話をなくした」「近くに良いレストランはあるか」などの質問を想定し、対応を学んだ。車いすに試乗し、介助のポイントなども学習した。参加者は、この日を含め全五回の講座に参加し、初級程度の英会話や、おもてなしの心構えを学ぶ。

 講座に参加した千葉市稲毛区の手芸講師磯崎啓子さん(65)は小学六年生の時、一九六四年の東京五輪を観戦した。「二〇二〇年は人生で二度目の東京五輪。度胸や愛嬌(あいきょう)、スマイルを生かして案内したい」と意気込んでいた。

 同市中央区の林博道さん(66)は「会社を去年退職し、今後はボランティアで社会に貢献したい。困っている外国の方を安心させたい」。市原市の四十代の主婦は「五輪の大舞台で微力でも力になれれば」と話した。

 千葉市オリンピック・パラリンピック推進課の担当者は「講座の受講者は、街で外国人や障害のある人を積極的にサポートしてほしい。二〇二〇年に向け、ボランティアの裾野が広がればいい」と話している。

◆数千人規模を想定 担い手をどう確保

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの成功には、競技会場や鉄道駅で活躍するボランティアの存在が欠かせない。大会を機にボランティアの機運が高まり、おもてなしレベルが向上すれば、県内観光客の増加が期待できるからだ。

 東京大会では、県内の競技会場の幕張メッセなどで案内や競技運営を補助する「大会ボランティア」と、鉄道駅や空港で国内外の旅行者に観光案内をする「都市ボランティア」が必要となる。

 大会ボランティアは全会場などで八万人を想定するが、県内の人数は未定。都市ボランティアは二千人程度が見込まれる。合わせて数千人規模となりそうだ。

 一二年ロンドン大会では、大会ボランティアに二十四万人が応募して七万人が採用された。別枠採用で十六、十七歳の二千人がモップ掛けや衣料運びをした。都市ボランティアは応募二万四千人で採用は八千人だった。大会を機にボランティアへの関心が高まり、大会後にノウハウが引き継がれたという。

 一六年リオ大会では五万人の大会ボランティアと、千七百人の都市ボランティアが参加。ボランティア文化が定着していなかったため、都市ボランティアは有償での雇用となった。 (村上豊)

 

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