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【千葉】

車中泊で愛猫と全国1030温泉 八千代・高橋さん、厳選の350カ所を本に

著書を手に「自分に合った温泉を見つけてほしい」と話す高橋三喜男さん=船橋市で

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 愛猫と車中生活しながら沖縄県を除く全国の温泉1030カ所を巡った、八千代市大和田新田の元中学校教諭、高橋三喜男(みきお)さん(69)が温泉案内本を自費出版した。病気療養で始めた温泉通いだったが、62歳のときから「全国の温泉成分をまとめた本にしたい」と情報収集に奔走。著書には350カ所を文章と写真などで記事にまとめ、1016カ所の温泉成分表を添付のCD−ROMに収めた。 (保母哲)

 高橋さんは南房総市生まれ。船橋市内の中学で教諭だった30歳のとき、病魔に襲われた。3度の手術を経て5年後に復職したが、療養のため土日曜に近場の温泉に足を運ぶようになった。

 定年の1年前、妻陽子さんが「温泉の成分をまとめた本が出せたらいいね」と口にしたのをきっかけに、全国の日帰り温泉施設を回ると決意。まもなく陽子さんは亡くなったため、飼い猫の「ミーちゃん」(雄、9歳)とマイカーで各地の温泉を訪ね、施設に掲げてある成分表を手書きで写した。

 「旅館やホテルに宿泊するとお金がかかる」からと、車内で座席の上に板を、その上に畳と布団を敷いて寝た。糖尿病などで月に1度通院するため、1回当たりの「温泉旅行」は1カ月ほど。道の駅駐車場で寝ている際など、何度か警察官からの職務質問にも遭ったという。

 「温泉は山間地に多いため雲が出やすく、温泉施設の写真撮影に苦労した。でも、多くの人との出会いがあった」と笑顔を見せ、マイカーの走行距離は約13万キロになったという。昨年には「温泉ソムリエ」の資格を取得した。

 初出版の「猫のミーちゃんと行く 温泉物語」では冒頭に、温泉のアドバイスとして、正しい入浴法▽入浴・温泉効果▽各泉質の特徴−などを収録。全国350カ所の温泉施設の記事には、「立ち寄りデータ」として施設名や住所、電話番号、泉質などを盛り込んだ。

 温泉の効用については「病気が治るわけではなく、症状が軽くなるというのが実情。全国にはさまざまな温泉があるので、自分に合った温泉を見つけるのが大切」と説く高橋さん。そのため詳細な温泉成分表を添えた。

 著書はB5判、349ページ。悠光堂(東京・築地)から出版し、2300円(税別)。問い合わせは、悠光堂=電03(6264)0523=へ。

 

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