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【千葉】

ものづくりの現場体験 松戸の町工場で大学生5人

鈴木豊社長(左)からものづくりのプロとしての心構えを学ぶ学生たち=松戸市で

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 「片道一時間以上かかる顧客とは取引しない」−。斬新な企業理念を掲げて売り上げを伸ばし、社員数わずか十六人ながら世界進出を目指す松戸市の産業用自動機械製造販売「スズキ機工」(鈴木豊社長)が、インターンシップ(就業体験)を初めて実施。来春、就活に臨む大学生五人が設計から販売まで、ものづくりに挑戦した。

 同社は一九七六年、一斗缶の製造機械メーカーとして家族で創業。九〇年代のバブル崩壊による価格破壊で倒産の瀬戸際まで追い込まれたが、家業を継いだ鈴木社長が、食品会社向けの機械事業に転換。高性能な潤滑油など自社開発製品も人気を集めて会社を立て直し、製造、流通業界の注目を集めている。

 普段、何げなく手にしている商品が、どのように生み出され、販売されるのか、サービスの流れについて学生たちに知ってもらおうと企画した。社員にも、分かりやすく相手に教え、指導する力を養ってもらう狙いがある。

 五日間のインターンで、学生たちは商品開発から製造、インターネットによる宣伝と販売、さらには購入までを体験した。初日の四日は設計に挑戦、社員から「図面は手紙。相手に伝わるように」とアドバイスを受けながら、機械の部品やカップのふたの寸法を測って図面を引いた。

 参加した敬愛大学経営学科三年の椎名悠人さん(20)は「難しかった。経営の流れを勉強したい」、同大経済学科三年の坂本圭汰さん(21)は「根っこを大事にしている会社。自社で全て手掛ける仕組みを学びたい」とそれぞれ話していた。

 鈴木社長は「就活を前に自分が本当に何をやりたいのか、考えるきっかけになれば」と話していた。 (林容史)

 

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