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【千葉】

<ひとキラリ>松戸市2人目の国際交流員レー・ガン・ハーさん 松戸、ベトナム 懸け橋になりたい

「松戸で暮らすベトナム人の力になりたい」と話すレー・ガン・ハーさん=松戸市で

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 ベトナム人のレー・ガン・ハーさん(23)が、松戸市で二人目の国際交流員に就き、市内の日越交流の推進に奮闘している。学生時代の留学に続き二度目の来日。「市内在住のベトナム人たちの力になりたい。日本人にもベトナムの今の姿を伝えたい」と流ちょうな日本語で訴え、張り切っている。 (林容史)

 首都ハノイ出身。日本に興味を持つようになったきっかけは、中学生の時に見た、日本の災害を描いたドキュメンタリーだった。突然の苦難にも慌てず支え合い、災害に立ち向かう日本人の姿に感動した。

 「日本語を勉強して日本文化を学びたい」。ベトナム国家大学外国語大学で日本語を習得、三年の時に一年間、広島大に留学した。母国の大学を卒業後、人材派遣の日系企業に就職。しかし、広島大での学生や地域住民らとの交流は忘れ難く、地域レベルの国際交流を進める一般財団法人自治体国際化協会の外国青年招致事業「JETプログラム」に応募、再来日を果たした。

 近年、日本に住むベトナム人の数は増えており、松戸市在住のベトナム人も今年三月末現在で二千六十九人と、五年間で五倍以上に増えた。なぜ、松戸でベトナム人が急増しているのか、実は市もはっきりした要因をつかんではいない。

 市の窓口でベトナム語の通訳をしたり、市民生活のルールを翻訳して伝えたり、市の魅力を会員制交流サイト(SNS)などで内外に発信したりするほか、市内のベトナム人コミュニティーの把握が重要なミッションだ。「多文化共生」の橋渡し役として、ベトナム人たちが「松戸に住んで良かった」と思える環境づくりのサポートが期待されている。

 日本で聞くベトナムのイメージは戦争ばかり。「でも戦争の跡は、ほとんど残ってないんです」。急速な経済成長の裏で、五十四の民族が織りなす伝統や多様な文化が息づくのがベトナムの魅力の一つという。

 祖国では口にしなかったすしや刺し身に目がない。すき焼きも大好物だ。アルコールも梅酒なら、ちょっぴりいける。人やオートバイが行き交い、路上に店が並ぶにぎやかな首都で育ったせいか、豊かな自然が大好き。どことなくハノイに似た市内の雑踏を離れ、休日、江戸川べりを散歩するのが好きという。

 慣れない外国で初めての一人暮らしも、「チームのメンバーが引っ越しの手続きを手伝ってくれて、近所の人たちも声を掛けてくれる」とひと安心だ。

 国際交流員には七月末に就任。任期は一年だが、最長五年、続けることができる。国際交流員を務めた後は、日本の大学院に進み、日越関係について研究を続けたいという。日本とベトナムの懸け橋になって働くのが希望だ。

 

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