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【千葉】

ベトナムと台湾との交流拡大へ 東京五輪、好機生かす

商談会で県内業者から説明を受けるベトナム人バイヤー(左)=千葉市で

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 県産の農林水産物の輸出を増やそうと、県はベトナム、台湾との交流を深めている。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの開催で、外国との交流が拡大する好機を生かす狙いだ。台湾、ベトナムとも輸入規制がネックだが、トップセールスなどで打開を目指す。 (村上豊)

■興味

 千葉市内のホテルで十三日、ベトナムのバイヤー(商品買い付け担当)三人を招いた商談会が開かれた。三人は前日、銚子漁港や香取市のサツマイモ畑を視察、県産品を品定めした。同国は人口が九千万人を超え、高度成長が続く有望な市場だが、日本食品への認知度が低いうえ、貿易交渉が進んでおらず一部の農産品しか輸出できない。

 商談会には県内から二十二社・団体が参加。コメや魚の干物の冷凍食品などを売り込んだ。バイヤーのレ・バン・メイさんは「マグロやイワシは安心・安全で、加工すれば付加価値を付けられる」と興味を示した。

■期待

 八月中旬には、友好交流協定を結ぶ台湾・桃園(とうえん)市の鄭文燦(ていぶんさん)市長が県庁を訪れ、森田健作知事と会談した。同市は人口二百十六万人で、千葉県と同様に国際空港を中心に経済活性化を進めている。

 会談では鄭市長が「(来年四月の)農業博覧会に来いよ」と呼びかけたのに対し、森田知事は「ぜひ行きたい。そのためにはすばらしい舞台をつくってください」と答えたという。

 舞台をつくるとは、一一年の東京電力福島第一原発事故後、放射能汚染を心配して台湾が続けている県産品の禁輸措置を解除することだ。鄭市長は禁輸解除を台湾政府に働きかける意向を森田知事に伝えたという。

 会談前には農産品の放射性物質を検査する県農林総合研究センター(千葉市)を視察し、検査手続きを確認した。森田知事は記者会見で「鄭市長は台湾で非常に実力のある方」と語り、禁輸措置の解除を期待した。

■切り札

 県が八月にまとめた今後四年間の国際戦略では、五輪・パラリンピック開催と成田空港や高速道路、千葉港など交通インフラを生かして、輸出促進のほか外国人観光客と企業の誘致、文化・スポーツ交流の拡大を目標に掲げる。

 重視する地域は東・東南アジア。交流実績がある台湾、タイ、マレーシアに加え、ベトナム、インドネシア、シンガポール、フィリピンの四カ国で交流の進展を見込む。輸出ではナシ、サツマイモ、イチゴ、ニンジンなどの農産物と水産物、水産加工品を売り込む。

 販路開拓の切り札となるのが、知事のトップセールスだ。森田知事はこれまでタイ、マレーシア、台湾で行ったが、来年二月には三回目のタイ訪問を予定。現地では知事が出演した青春ドラマが放映され、知名度があるという。一八年度以降にベトナム訪問を視野に入れる。

 

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