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【千葉】

松戸市議会 伊勢丹支援案が否決 撤退の可能性、現実味

伊勢丹松戸店への「支援案」を削除した一般会計補正予算案が可決され、腕組みする本郷谷健次市長(中央)

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 店舗縮小や撤退が取りざたされている松戸駅西口の百貨店「伊勢丹松戸店」を巡り、松戸市がテナント料として十年間で計二十一億円を三越伊勢丹ホールディングス(HD)に支払う支援案が二十五日、市議会で正式に否決された。この日、支援案を削除した一般会計補正予算案を全会一致で可決。閉会後の記者会見で本郷谷健次市長は「厳しい状況になった」と述べ、来春以降、伊勢丹が市内から撤退する可能性が現実味を帯びてきた。 (林容史)

 市は伊勢丹の四階フロアの約六割に当たる約千六百平方メートルを借り受け、老朽化した「まつど市民活動サポートセンター」を移設、旅券事務所などを開設する計画だった。二〇一八年十月からのテナント料を本年度一般会計補正予算案に債務負担行為として盛り込み、議会に提案した。

 議案を審議した総務財務常任委員会は今月七日、「一企業に対する法人税収入、雇用効果以上の支援は市民の理解が得られない」などと反発、債務負担行為を除いた修正案を全会一致で可決していた。

 二十五日の本会議でも討論に立った議員七人から「安易に公金を支出すれば住民監査請求、住民訴訟を起こされる」「一企業を支援する根拠について説明がない」などと反論が続出した。

 市によると、昨秋から松戸店の支援について三越伊勢丹HD側と協議、今年五月、三越伊勢丹HDが地上十一階、地下一階のテナントビルのうち五階以上を閉鎖、四階を市に又貸しする具体案を提示したという。

 市の提案が否定されたことについて本郷谷市長は「伊勢丹の提案をベースにしたため、現実的な議案が作れず、議会に理解してもらえなかった」と感想を述べた。今後、市側から新たな提案はせず、「(店舗の存廃は)伊勢丹自ら判断することになる」と見通しを示した。

 伊勢丹松戸店は一九七四年四月に開店。市によると売り上げのピークは一九九六年度の三百三十二億円で、二〇一六年度は百八十一億円に落ち込んでいる。

 

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