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【千葉】

<ひとキラリ>伊在住の指揮者・吉田裕史さん 「日本語オペラ作りたい」

「母校に恩返しをしたい」などと語る吉田さん=船橋市役所で

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 船橋市出身で、イタリア在住のオペラ指揮者、吉田裕史(ひろふみ)さん(49)が二十八日、母校の市立法田中学校の創立七十周年記念行事に参加する。現在は同国のボローニャ歌劇場フィルハーモニー芸術監督を務めており、先ごろ一時帰国。市役所では、「母校に恩返しをしたい」と中学生時代の吹奏楽部の思い出を話すとともに、将来的には「世界で通用する日本語のオペラを作るのが夢」と意欲を語った。 (保母哲)

 吉田さんは船橋市立法典小、法田中を卒業。高校二年生のとき、都内で小澤征爾さんが指揮するオペラを聴き、「これしかない」と指揮者になろうと決意した。演奏終了後に立ち入り禁止の楽屋に押し掛け、小澤さんに「指揮者になりたい」と直訴。「全員が白人の中、真ん中で日本人が指揮していた」。現在、国際的に活躍する指揮者の原点として、そのときの感動は今も覚えている。

 東京音楽大を経て、ウィーン国立音楽大マイスターコースでディプロマ(認定証)を取得。日本やヨーロッパなど各国のオーケストラ、歌劇場で指揮してきた。

 イタリアでの指導を例に、「演奏するイタリア人よりもイタリア語と曲の意味を知っていないといけない。でないと、演奏者にも聴衆にも見抜かれてしまう。これが怖いところ」と話す吉田さん。このため「日本語で世界に通用する曲、つまりコンテンツがほしい。例えば和太鼓や雅楽を盛り込んだ曲を作れるといい」と、将来的には曲作りに挑もうと考えている。

 吉田さんは、オペラは四カ国語しかないとし、イタリア語が五割、ドイツ語が三割、フランス語とロシア語が各一割ほどと説明。「日本語で世界に通用する曲があれば、日本への興味と魅力が増すのは間違いない」と力をこめる。

 九月二十二日には船橋市役所に松戸徹市長を訪ね、法田中の記念行事に参加することを報告し、音楽談議に花を咲かせた。

 二十八日は法田中の体育館で午前十時から記念式典、十一時から吉田さんの講演と演奏会があり、吉田さんは法田中吹奏楽部の指揮を執る。同部はこれまで、全日本マーチングコンテストに十二回出場し、金賞を六回受賞した。

 

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