東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

<へぇ〜 再発見ちば> 利根川水系の川めぐり(印西市)

発作橋近くの手賀川で見かけたコブハクチョウの群れ=印西市で

写真

 心地よい秋風に吹かれながら、川のせせらぎに耳を澄ます。印西市大森周辺の川を船で遊覧する「ぶらり川めぐり」。手賀沼から流れる六軒川、弁天川、手賀川の計約四・五キロを約一時間かけて巡る船旅は、利根川水系の自然や歴史に触れることのできる貴重なひとときだ。

 遊覧船は、印西市立中央公民館の裏にある発着所から出発する。船頭を含めて十三人乗り。乗船して間もなく、水面近くを飛ぶ水鳥のバンに出合った。瑠璃色の羽を持つカワセミも、川岸の木から飛び立っていく。

 ボランティアガイドの浅井剛久(たけひさ)さん(61)=同市大森=は「カワセミは珍しく、見られるのはラッキーですよ」と教えてくれた。

 船が手賀川に入ると、川岸で釣りを楽しむ人々ともすれ違う。カワウ、コサギなども見かけた。発作(ほっさく)橋近くの折り返し地点では、百羽ほどのコブハクチョウの群れが。手を伸ばせば、届きそうなほど近くを悠々と泳いでいく。

 初めて乗船した我孫子市天王台の湯地貞良さん(72)は「船からの眺めは、いつもの川とは景色が違って見え、楽しいですね」と満喫していた。

 コースの六軒川と手賀川や、近くを流れる利根川は、江戸時代から明治初期に水運で栄えた。利根川沿岸の印西市木下(きおろし)地域は当時、「木下河岸(かし)」と呼ばれ、手こぎの和船や、蒸気船が行き交っていた。銚子などで水揚げされた魚を江戸(東京)などへ輸送したり、香取神宮(香取市)などへの参拝客も運んだという。

 印西の水運の歴史を研究している村越博茂さん(64)=印西市小倉台=は「六軒川などは自然と歴史に恵まれ、魅力にあふれている」と語る。

 川めぐりは二〇〇六年に始まり、地元住民や印西市職員でつくるNPO法人・印西市観光協会が、運航やガイドを手がけている。同協会は、ボランティア約六十人が登録。事務局長の久保田敏博さん(55)は「多くの人に印西を訪れてもらい、水運の歴史を知ってほしい」と話している。

 遊覧船は四〜十一月の毎月第一、第三週の土日に運航。運航日は午前十時〜午後三時までに計五便、船が出る(大人千円、小学生六百円)。今年の運航は今月十八、十九日で最後だが、一隻十一人までの「貸し切り船」は、十二月以降も相談に応じて運航する。ただし、天候により運航を中止することもある。

 川めぐりや貸し切り船の予約や問い合わせは、印西市観光情報館=電0476(45)5300=へ。 (中山岳)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報