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【千葉】

特定外来生物を駆逐せよ 手賀沼で繁殖確認、オオバナミズキンバイ

手賀沼西北岸で進められた外来植物の除去作業=我孫子市で

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 琵琶湖で大繁殖し、滋賀県が駆除に乗り出している水生植物の「オオバナミズキンバイ」が、手賀沼で今年初めて見つかった。環境省が指定する特定外来生物で、農業や治水へ悪影響を与える恐れもあるという。手賀沼では、やはり特定外来生物の「ナガエツルノゲイトウ」が広範囲に繁殖しており、これら外来植物の増殖を抑えようと、環境保護団体のメンバーらが16日、水際での除去作業を進めた。 (堀場達)

 オオバナミズキンバイの生息が確認されたのは今年六月。我孫子、柏、流山、印西、鎌ケ谷各市の二十一団体でつくる連絡会「美しい手賀沼を愛する市民の連合会」の会員が、我孫子市の手賀沼公園の岸辺で発見し、その後、繁殖エリアが柏市側にも広がっていることが分かった。手賀沼大橋西側の両岸に分布しているという。

 手賀沼や周辺の河川では、ここ数年、ナガエツルノゲイトウが増殖し、連合会は県や我孫子、柏市などと連携し、手作業と建設重機を使って、刈り取りや焼却処分をするための搬出作業に努めてきた。

 いずれの外来植物も、太陽光を遮断することにより、水質悪化を招いたり、在来の動植物の生育を妨げたりするほか、水田に入り込んで、稲作に被害を及ぼす可能性も指摘されている。オオバナミズキンバイは繁殖力が強く、成長も速いため、ナガエツルノゲイトウよりも脅威となる恐れがある。

 十六日の除去作業は、沼の西北部の我孫子市側で行われた。連合会と、貸舟業者や漁協などでつくる「クリーン手賀沼推進協議会」が主催し、県職員、我孫子市職員らも含め、約六十人が参加。二つの外来植物が混生する約四百平方メートルの群落を鎌で刈り取り、重機で桟橋に引き揚げた。沿岸の県有地に仮置きし、焼却処分する。

 連合会会長の八鍬雅子さん(69)は「オオバナミズキンバイは生命力がすごく、今後は学生ら若い人たちも巻き込みながら、本格的な駆除に取り組みたい」と話す。

 連合会と交流があり、作業に立ち会った滋賀県自然環境保全課の中井克樹主幹(56)によると、オオバナミズキンバイは琵琶湖で二〇〇九年度に初確認されて以降、爆発的に増殖、同県は一六年度、駆除に三億三千万円を投じた。中井さんは「手賀沼では幸い被害が出るレベルには達していないようだが、早めに対策を講じる必要がある」と強調した。

 

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