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【千葉】

1968年の社会運動とは− 歴博でビラや記録映像など約500点

1960年代後半の社会運動の関連資料を見学する人たち=佐倉市の国立歴史民俗博物館で

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 一九六〇年代末の社会運動に焦点を当てた企画展示「1968年−無数の問いの噴出の時代−」が、佐倉市城内町の国立歴史民俗博物館で開かれている。「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)の反戦運動や、東大や日大を中心とする全共闘運動、成田空港建設に反対する三里塚闘争などをテーマに、ビラや機関紙、記録映像などの資料約五百点を紹介している。 (小沢伸介)

 一九六八年は、ベトナム反戦運動や米国の公民権運動、フランスの五月革命、チェコスロバキアでの民主化運動「プラハの春」など、さまざまな運動が世界各地で広がった。日本では東大闘争や日大闘争といった学生運動が起こった。

 展示では、日本でも一九六〇年代後半、一人一人がさまざまな問題に対して異議を唱え、改革を求める声を上げ始めたことを紹介し、現在にも影響を与える運動の意味を探る内容となっている。

 ベトナム戦争に対して立ち上がったベ平連は、各地でそう名乗ることで個別に活動した四百〜五百団体がゆるやかにつながり、海外の反戦平和運動とも連帯した。

 ベトナム戦争に出撃する爆撃機の燃料を在日米軍基地に鉄道輸送していることが明らかになり、戦後の平和に疑問が生まれたことが、日本での反戦反基地運動の始まりとなったという。

 三里塚闘争は、国が空港用地として強制的に農地を取得する手続きを始めたことで、農家らによる抗議行動が激化した。展示会場では、「平和をよごすでねえ」というタイトルの小中学生の文集や、「百姓だって人間だ」と高校生が訴えるビラなど、怒りや悲しみに満ちた文書類を読み、涙ぐむ人もいた。

 十二月十日まで。月曜休館。問い合わせはハローダイヤル=03(5777)8600=へ。

 

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