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【千葉】

教え子亡くした元校長が語る「3.11」 松戸で門馬さん講演

小学校の被災状況や震災の教訓について講演する門馬正純さん=松戸市で

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 東日本大震災復興支援松戸・東北交流プロジェクトの防災講座「3.11から学んだこと・伝えたいこと」が11月28日、松戸市の松戸・東北交流サロン「黄色いハンカチ」で開かれた。福島県の南相馬市立鹿島小学校長を務めていた時に被災した、流山市在住の門馬正純(まさのり)さん(66)が講演、震災で教え子を亡くした無念や、個人の力ではどうにもならない原発事故について語った。

 震災と東京電力福島第一原発事故を風化させることなく、将来に語り継いでいこうと毎年、続けている。福島はじめ東北地方からの避難者や松戸市民ら約30人が参加した。

 門馬さんは、震災当日の様子を、被災した校舎のスライドを交えて説明した。遺体安置所になった小学校は、4月下旬になってようやく授業を再開。しかし南相馬市は原発事故で放射線量が高く、給食の食材は届かず、毎週、教室の窓際の席替えをした。被災地を巡回する芸能人も、南相馬にはほとんど足を踏み入れなかったという。

 津波は校舎前の側溝で止まったが、児童3人が、迎えに来た保護者に引き渡した後、津波にのまれた。門馬さんは「1人で逃げるべきだった。命があれば必ず家族に会える」と声を詰まらせながら訴えた。

 参加者は、自身の避難体験や、探していた親族の遺体と対面できた思い出を話していた。 (林容史)

 

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