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【千葉】

酒々井町内の旧石器時代の遺跡 児童が発掘

トレンチに入って石器の発掘に挑む児童ら=酒々井町で

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 酒々井町教育委員会が調査を進めている町内の旧石器時代の遺跡「墨古沢南I遺跡」で十一月二十七日、歴史好きの小学生八人が発掘を体験した。約一時間の作業で石材の破片三点と木炭の粒子約二十点を見つけ、「遺跡を解釈する糧になる資料も出てきて、十分な成果」と担当者を驚かせた。 (小沢伸介)

 遺跡は、約三万四千年前の人々が短期的に狩猟の拠点としたドーナツ状の集落「環状ブロック群」。長径約六十メートルの楕円(だえん)形で日本最大級とされ、町が国の史跡指定を目指している。

 児童たちはトレンチと呼ばれる細長い溝に入り、園芸用のねじり鎌を手に発掘作業に取り掛かった。関東ローム層の土壌を削り取るざらついた音に、ガリッという金属音が混じったら、それが出土の合図だ。

 「いま聞こえた!」。児童と作業を見守っていた大人たちが一斉に声を上げると、調査担当者が指先で発掘場所の周辺を探り、小さな石材を確認した。当時の人々が狩猟用の石器を加工した際にできた破片とみられる。

 発見した酒々井小六年の赤間湧斗君(12)は「作業は大変だったが、見つかった時は爽快感があって疲れを忘れた。掘れば掘るほど歴史を感じてタイムスリップしたみたいだった」と笑顔で話していた。

 町教委生涯学習課の酒井弘志さんは「身近な町内に古い遺跡があり、歴史の上に今の自分たちの生活が成り立っていることを感じてもらえたらうれしい」と話した。

 地域の歴史や文化、自然を教材に、町教委が本年度から始めた小中学生向けの学習プログラム「酒々井学」の一つ。町や県立中央博物館、住民団体から講師を招き、子どもたちが里山や食、水環境、本佐倉城など多彩なテーマで学びを深めている。

◆16日、南I遺跡で発掘調査説明会

 酒々井町教育委員会は、墨古沢南I遺跡の発掘調査説明会を、十六日午前十時と午後一時の二回、同町墨の現地で開く。いずれも同内容で一時間程度。本年度が調査の最終年度で、調査終了後に現地は埋め戻される。参加希望者は直接、現地に集合する。雨天中止。問い合わせは町教委生涯学習課=電043(496)5334=へ。

 

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