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【千葉】

市川市長選、市議補選  市選管「開票作業は適正」市議会代表質問

再選挙や票の再点検などへの質疑もあった市川市議会代表質問=同市で

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 再選挙となった市川市長選と、同時実施した市議補選で、いずれも全票を数え直すことになったことが、十二日の市議会代表質問で取り上げられた。市選挙管理委員会の秋本悦生事務局長は、開票作業などに二件の異議申し出があったことに対して「開票作業は適正に実施したと考えている」と述べ、問題はなかったとの認識を明らかにした。(保母哲)

 十一月二十六日に投開票された市長選では、立候補した五人の得票がいずれも法定得票数(有効投票総数の四分の一)に達せず、再選挙となった。その後「開票作業に不自然な点がある」などとして、選挙の無効を求める二件の異議が市民から出された。

 代表質問での答弁で秋本局長は、開票所で行った開票手順を説明しながら、「担当(者)ごとに確認し、立会人の承認をもらっている」などとして「適正だった」と繰り返した。

 票を再点検する理由として、現職の大久保博市長の任期が今月二十四日までで、異議のため再選挙の日程を決められないことを挙げながら、「市長不在期間を少しでも短縮するため」と述べた。

 また市側は、市長不在の影響として「新規事業や既存事業の拡大などは抑制することになる」と説明。現状では二〇一八年度当初予算案は、政策的な経費を盛らない「骨格予算」になると見通しながら「市民生活に影響が出ないようにしたい」などと答弁した。

 現在一人の副市長を二〇一四年三月以来、二人体制にする人事案を提案した理由についても、市側は「市長不在が長期化する可能性があり、職務代理者の副市長一人で担うことは過大な負担になる」とした。

 一方、六人が立候補した市議補選(被選挙数二)で、最も多い得票で初当選した大久保貴之市議は、本紙の取材に「票の再点検は、手続きに従って粛々と進めてほしい。心配なのは市長不在が長期になること。一日も早く(新市長を)決めるべきだ」と話した。

◆異例の全ての投票用紙再点検 開票作業「適正か否か」焦点

 十一月の市川市長選と市議補選を巡って、市選管は全ての投票用紙を再点検する。県内などで過去に行われた再点検の理由をみると、僅差で当落が決まった際などで、次点者らが疑問票などを再度、調べるよう求めたケースが多い。市川市選管への二件の異議申し出では、選管の開票作業が適正だったか否かが焦点となっているだけに、異例な再点検となる。

 二〇〇四年五月の一宮町長選では、わずか一票差だったことから、落選者が異議を申し出た。一一年八月に行われた八街市議選では、次点者から「同じ名字の候補者がおり、候補者名にない名前も書かれていた」などとして異議申し出があり、県選管でも審査された。

 市川市選管が票の再点検を決めたのは今月八日。この日は埼玉県春日部市選管も、当落が八票差で決まった市長選の票を全て再点検すると発表した。市川市から北西にほど近い東京都足立区では一五年五月の区議選で、一・一九六票差で落選した次点者が異議を唱えた。

 市川市選管に異議を申し出たうちの一人で、元市議の石崎英幸さん(48)は「市議補選の開票時、数千票の束が立会人から見えない場所に移動したことを、複数の人が目撃した」などと主張。もう一件も「内容的には似ている」(市選管)とされることから、今回の票の数え直しは、全ての票を点検するだけでなく、選管の開票事務そのものを点検する場ともなりそうだ。 

  (保母哲)

 

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