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【千葉】

シャッター街に にぎわいの灯を 松戸・梨香台団地の商店会

「団地の商店街ににぎわいを」とセールの準備を進める宍戸ヤヱ子さん(左端)らアイギスのメンバー=松戸市で

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 高齢化が進む団地にあるほとんどの店がシャッターで閉ざされた商店街ににぎわいの灯をともそうと、松戸市の梨香台団地ショッピングプラザ商店会が、クリスマスセール「商店会まつり」を二十三日に開く。会場を華やかに彩るため、家庭で不要になったクリスマスツリーを集めて、巨大ツリーを製作する。中心になっているのは、商店街に拠点を置くNPO法人だ。 (林容史)

 都市再生機構(UR)の梨香台団地は一九七五年に建設された。九百六十戸。町会の調べでは、六十五歳以上の人口比率は約60%で、周辺の地域に比べ高いという。

 団地の中央広場に面した商店街は十一店舗。しかし、現在営業しているのは介護事業の事務所や倉庫も含め五店舗のみだ。

 高齢の住民らでつくるNPO法人「アイギス」は、お茶を飲んだり、カラオケが楽しめたりする憩いの場「ふれあいサロンアイギス」を商店街に開設。生鮮食品や日用品を仕入れて販売もしている。アイギスの理事、宍戸ヤヱ子さん(85)が今年、商店会長に就任。商店会の運営について市に相談すると、補助金を活用すれば、イベントが開けることが分かった。「五店舗が団結して、みんなで頑張ってやってみよう」とセールを企画した。

 団地完成から四十年以上がたつが、商店街の大がかりなセールは初めてという。

 ツリーは地元の建設業者「大森組」が設置する。家庭用のツリーを一度ばらして、高さ約五メートルのツリーに作り直す。手作りのクリスマス飾りを住民や来場者らが協力して取り付ける。近くの梨香台小学校の児童たちに夢をテーマに絵を描いてもらい、シャッターを飾る。

 まつり当日は、松戸駅東口の活性化に取り組んでいる「松戸マルシェ実行委員会」が大道芸などのステージイベントを実施。市内を走りながら防犯活動に取り組んでいる「パトラン松戸」のメンバーたちもサンタクロース姿で登場する。飲食物の販売や、菓子のつかみ取り、フリーマーケットもある。

 宍戸さんは「団地の中が静か過ぎると思っていた。閉じこもりがちな高齢者、近隣の親子連れ、外国人ら普段、顔を合わせる機会が少ない人たちがコミュニケーションを取れる機会にしたい」と意気込んでいる。

 東日本大震災では、団地のエレベーターが止まったり、玄関のドアが開かなくなったりして、高齢者が取り残される事態が発生した。不安を覚えた住民たちが集会所に身を寄せ、一カ月近く自炊してしのいだ。アイギスはこの経験をきっかけに、住民同士が支え合える場としてサロンを開設。NPO法人格も取得した。

 

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