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【千葉】

市川市 大久保市長が「退任」 再選挙、保守系一本化に期待

職務代理者の佐藤尚美副市長(左)から花束を受け取る大久保博市長=市川市役所で

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 市川市の大久保博市長の退任式が二十二日、市役所であった。引退表明後の十一月の市長選が再選挙となり、選挙の無効を求める異議申し出があったため、再選挙の日程は決まっていない。その市長選では保守系候補が三分裂したため、大久保市長は「(再選挙では)保守系の一本化をぜひお願いしたい」などと語った。 (保母哲)

 大久保市長の任期満了は今月二十四日だが、土日曜日があるため、二十二日が最後の登庁日となった。退任式では、市幹部職員約二百人を前に、「市長職を二期八年務められ、皆さんに感謝したい」と述べた。

 続く記者会見では、再選挙に関連して「市議会で少数与党の市長は、ほとんどが苦労・失敗している」として、保守系候補が今後、一人に絞られることに期待感を表明した。

 八年間を振り返り「市長就任時はリーマン・ショックで税収が落ち込んだが、行財政改革で、そこそこ成果を出せた」とし、「この時期に(市長を)辞めるのが適切だと思う」とも話した。

 また、課題として待機児童対策を挙げ、「(新施設建設に向け)学校用地なども対象にするよう指示し、『予算は青天井でもいいから』と、やれることは全てやったが、結果を伴わなかった」。解消に向けては「打つ手は、そんなにないと思う」とも見通した。

 大久保市長の任期満了により市長不在は長期になるとみられ、職務代理者となる佐藤尚美副市長は、本紙の取材に「新しい市長に引き継げるよう、しっかりと職務を務めたい」と話した。佐藤副市長は街づくり部次長、文化国際部部長などを経て、二〇一三年四月から現職。職務代理者には今月二十五日から就く。

 市川市の副市長は条例で「二人以内」となっており、一四年四月以来、佐藤副市長の一人体制が続いてきた。市長不在に備えて今月十八日から、前危機管理監の笠原智副市長との二人体制になっている。

◆票再点検「年内無理では」

 「(票の再点検は)年内は無理では」。大久保博・市川市長は二十二日の記者会見で、市民からの異議申し出を受けて行う全票の再調査の実施時期について、年明け以降になるとの見通しを明らかにした。

 大久保市長は、再点検の時期が遅れている理由として、市選挙管理委員会が異議申し出人にも立ち会ってもらうことを予定していることから、「申し出人との日程調整があるようだ」などと述べた。

 市民からの「異議」を受け、市川市と同じ今月八日に市長選の全票を再点検すると発表した埼玉県春日部市選管。同市では十六日に投票用紙の再点検を終えており、二十七日までに結果をまとめた決定書を作成する方針という。

 異議申し出について市選管が判断する期間は、公選法で「三十日以内に努めなければならない」と規定されている。このため春日部市選管は「異議を受理したのは十一月二十七日だったため、決定書の作成を含め今月二十七日までに決定書を出したい。だから、十六日に再点検を実施した」などと説明する。

 十月二十二日の春日部市長選では当落が八票差で決まり、無効票が二千二百四十三票あったため、「無効票の中に有効票がある可能性がある」などとの指摘があった。同市の再点検の票数は約九万九千票。市川市は市長選と市議補選が各約十二万一千票。

 市川市選管は「(再点検の)日程や場所、市職員の応援態勢、手法などを現在、関係機関と詰めており、早期に実施したい」と話している。 (保母哲)

<職務代理者> 地方自治法152条は「(自治体の)長に事故があるとき、または長が欠けたときは、副知事か副市町村長がその職務を代理する」と規定する。職務の範囲は原則、自治体の長の全ての権限に及ぶ。しかし、議会の解散や副市長の選任はできないとされる。公印は市川市の場合、「市川市長職務代理者 市川市副市長佐藤尚美」となる。

 

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