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【千葉】

飛ばないテントウムシは害虫退治の助っ人だ 施設園芸向け 県立農業大学校が商品化

背中を樹脂で加工して飛ばなくしたナミテントウ(県立農業大学校提供)

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 テントウムシが農作物の害虫退治で助っ人に−。県立農業大学校(東金市)は、アブラムシの駆除を目的に県内で採集、飛べなくしたナミテントウの販売を来年一月から始める。四年前に高校生が開発した技術を商品化したもので、農薬使用の低減が期待される。 (村上豊)

 ナミテントウは、農作物に被害をもたらす病害虫のアブラムシの天敵。熱で溶かした樹脂で背中を固定し、羽を広げられなくした。放し飼いにしても農場から飛び去らず、アブラムシを食べる。成田西陵高校の生徒が二〇一三年に開発。一四年に特許を出願していた。

 試験販売段階では、プラスチック箱から農家が筆を使って五ミリほどのナミテントウを取り出していたが、一匹ずつ出すのが難しかった。封筒型のパラフィン紙に入れることで、封を切って地面に置けば勝手に出て行くようにした。包みは自然分解する素材を使用している。

 イチゴやコマツナ、ナスなどの施設園芸向けに価格は一袋十匹で五百円。一平方メートル当たり二匹を放し飼いにする。化学合成農薬とは違い、農作物に害を及ぼすおそれがない県内の特定防除資材(特定農薬)として販売する。

 寿命は六カ月程度で、樹脂は二カ月ほどではがれて再び飛べるようになるという。

 平面で転倒すると羽を広げて起き上がれないので、つかまるためのワラを地面に敷く必要がある。

 問い合わせは農業大学校病害虫専攻教室=電0475(52)5121=へ。

 

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