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【千葉】

<2017回顧 取材メモから>衆院選など選挙ラッシュ 野党、共闘せず競合に

「野党共闘」と書かれた車の上で演説する共産党の志位委員長(中)=JR千葉駅で

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 衆院解散の前日の九月二十七日、共産党の志位和夫委員長はJR千葉駅前で、「野党と市民の共闘を成功させるため、力を尽くします」と聴衆に熱っぽく語りかけた。

 ところが、同じ日に結党の記者会見を開いた小池百合子東京都知事の希望の党から、民進党の候補者が立候補することが明らかに。野党は共闘どころか、再編に向けて動きだした。

 それ以前、本部レベルで共闘を模索していた民進、共産、社民、自由の野党四党。ただ県内では、民進と共産との間で候補者調整が進んでいなかった。

 公示までの二週間。取材で頭を悩ましたのは、誰がどの政党の公認候補になるのか。出馬の動きを追う日々が続いた。

 県内の民進の立候補予定者は、新党の希望、立憲民主、無所属に三分裂。共産と立民の一部で共闘が実現したものの、野党が競合する形で県内十三の選挙区に四十七人が出馬した。

 有権者の中には、政党の政策と候補の考えを見極める時間が足りず、一票を託す先を迷った人がいたのではないか。結果は、十三選挙区中、無所属で出馬した4区の野田佳彦元首相を除き、自民が十二区を独占。比例復活の一人を含め、候補者十三人全員が当選する圧勝だった。

 県内は今年、選挙ラッシュだった。三月の知事選のほか、千葉市長選(五月)や浦安(三月)、船橋(六月)、柏(十月)など十三市町で首長選(無投票を含む)があった。

 「森田健作知事は市町村に寄り添っていない」

 知事選で、三選を狙う現職に挑んだ松崎秀樹・前浦安市長は、選挙戦でこう繰り返し、一部の首長から同調する発言が相次いだ。知事肝いりの東京湾アクアラインの通行料八百円化で恩恵を受けられない地域などの不満が表面化した形で、選挙を通して医療や福祉など県が抱える問題に焦点が当てられた。

 千葉市長選では、熊谷俊人市長が三選。十一月の市川市長選は、五人の新人候補がいずれも法定得票数(有効投票総数の四分の一)に達せず、新市長が決まらなかった。市民から市川市長選などの無効を求める異議申し出があり、再選挙の日程が決まっていない。十二月二十四日で大久保博市長の任期が終わり、市長不在がしばらく続きそうだ。

 衆院選の際に分裂した民進だが、県内では参院議員二人のほか、約六十人いる地方議員の動向が注目される。希望、立民の地方組織づくりはこれから本格化する。再来年の統一地方選と参院選を控え、さらなる再編劇が繰り返されるかもしれない。 (村上豊)

 

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