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【千葉】

全国高校サッカー 流経大柏が準V 終盤失点「夏冬」連覇ならず

優勝を逃し観客席へあいさつに向かう流経大柏の宮本優太主将(中央)らイレブン=いずれも埼玉スタジアムで

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 高校総体優勝に続く夏冬連覇の夢は、後半ロスタイムに奪われた今大会唯一の失点に幻と消えた。埼玉スタジアム(さいたま市緑区)で8日にあった第96回全国高校サッカー選手権大会の決勝。県代表の流経大柏は、群馬県代表の前橋育英に0−1で惜しくも敗れ、準優勝に終わったが、詰め掛けた大勢の観客たちからイレブンに惜しみない拍手が送られた。 (山口登史)

 準決勝まで無失点で勝ち進んできた堅守速攻の流経大柏に対し、この日までに7得点を挙げたFW飯島陸選手(三年)を擁する攻撃型の前橋育英の対照的なチーム同士の対戦となった。

 流経大柏はDF三本木達哉選手(三年)が相手の飯島選手に張り付くように徹底的にマークし、攻撃を封じ込める作戦で臨んだが、前後半とも幾度も決定的な場面をつくられ、防戦に追われた。

 試合が動いたのは後半ロスタイム。ゴール前の混戦から、こぼれ球を前橋育英のFW榎本樹選手(二年)が押し込み、決勝点となった。

 流経大柏の本田裕一郎監督は試合後の取材に「相手の方が攻撃力が上だった。悔しいが、選手たちはよくここまで勝ち上がってくれた」と健闘をたたえた。

 この日はスタンドに多くの生徒や保護者らが訪れ、声を張り上げて応援した。流経大柏サッカー部父母会会長の佐藤和宏さん(52)=東京都江戸川区=は試合後の取材に「準優勝という結果は悔しいが、選手たちは全力を尽くしてくれた。一、二年生はこの1点をかてに来年以降も頑張ってほしい」とエールを送った。

流経大柏−前橋育英 前半、攻守にわたってチームをけん引した流経大柏の宮本主将(左)

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◆宮本優太主将(3年) 優秀選手に選出も唇かむ

 試合終了を告げるホイッスルが埼玉スタジアムに響くと、流経大柏の背番号「4」はグラウンドに崩れ落ちた。「相手が上だった。大目標が達成できずに悔しい」

 大目標は▽高校総体優勝▽同年代の国内最高峰「高円宮杯U−18プレミアリーグ」に復帰▽全国高校サッカー選手権大会の優勝−の三つをすべて実現すること。主将に就任後は、その実現を目指してチームをまとめ上げてきた。

 本田裕一郎監督が「リーダーシップがある」と評価するチームの大黒柱。「チーム内で誰よりも怒った」というのは信頼の裏返しでもあった。高校総体優勝、プレミアリーグ復帰の二つは達成。大目標の達成も目前に迫っていた。

 最後の相手は昨年も決勝の舞台に立った前橋育英。試合前の円陣で「後悔ないように走りきろう」と声を掛け合って臨んだ。自身も守備的役割が多いボランチの役割を担うが、「隙があれば」と積極的に得点を狙いに出て、惜しい場面も演出した。大会を通じて許した失点はこの日の1点だけという堅守ぶりで、大会の優秀選手の一人に選出されたが、「結果がついてこなかったので」と唇をかんだ。

 今後は流経大に進学する予定。「準優勝という結果が後輩たちの胸に刻まれたと思う。自分たちが達成できなかった夢に向かって頑張ってほしい」とエールを送り、全国の舞台から去った。 (山口登史)

◆知事「県民に感動」

 流経大柏の準優勝について、森田健作知事は「決勝戦までの厳しい戦いの中で大きく成長した姿と、最後のホイッスルが鳴るまでの全力プレーは、620万県民に大きな感動を与えてくれた」とコメント。「このかけがえのない経験を宝として、これからも夢を持ち続け、世界の舞台へと羽ばたいてください」と選手たちに呼び掛けた。

 

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