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【千葉】

「昭和の広重」手賀沼を描く 柏で川瀬巴水展

昭和初期の風景が描かれた「手賀沼」

写真

 近代風景版画の第一人者で「昭和の広重」とうたわれた木版画家・川瀬巴水(はすい)(一八八三〜一九五七年)の作品展が十日、柏市末広町の柏高島屋で始まった。県内ゆかりの風景が題材の作品など、約百五十点を紹介している。十五日まで。

 巴水の本名は文治郎。日本画家の鏑木清方に師事して「巴水」の名を与えられ、一九一八年に版画三点を初出版した。亡くなるまでの四十年間、日本中を旅して回り、六百点以上の作品を残した。

 今回の展示では、代表作の「東京二十景 芝増上寺」(二五年)や、絶筆の「平泉金色堂」(五七年)など色鮮やかな木版画のほか、水彩画も鑑賞できる。

 注目作品の一つが「手賀沼」(三〇年)。市内で画廊を営む国際新版画協会会長の鈴木昇さん(68)によると、この版画は三〇年六月に、巴水が描いたスケッチを元にした。現在の柏市沼南地区から我孫子市方面を望む構図で、水面に浮かぶ渡し船、手前の麦畑や入道雲が、初夏ののどかな田園の風情を浮き彫りにする。会場では、巴水が写生したとみられる場所付近で撮った写真を並べ、今昔の風景を見比べられる。

 入場は午前十時〜午後七時半(最終日は午後四時半まで)。入場料は八百円、中学生以下無料。 (堀場達)

 

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