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【千葉】

空きアパート「科学館」に 柏駅近く 大学院生ら日曜大工で改修

科学館で子どもを見つめるKSEL会長の羽村太雅さん(右)=柏市で

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 空きアパートを活用した「科学館」が14日、柏市末広町でオープンした。大学院生らでつくる市民団体が「科学を通じた交流の拠点に」と、日曜大工で改修を進めてきた。週末の土日曜日が開館日で、メンバーたちは「気軽に科学を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。 (堀場達)

 科学館は柏駅西口にほど近い路地の一角にある。もともとは築三十年超の二階建てアパートで、各階三室の間取りだった。一階の二室の壁を取り払って展示やカフェのスペースに、一室は実験室に、二階は事務所や資材置き場へと、一昨年八月から取り組んだ全面改修で生まれ変わった。

 市民団体は「柏の葉サイエンスエデュケーションラボ」(KSEL)。二〇一〇年に当時、東京大学大学院生だった国立天文台の広報普及員・羽村太雅(たいが)さん(31)が、「科学を通じて地域交流を活性化させよう」と、東大柏キャンパスの学生らに呼び掛けて設立した。

 KSELは、合宿形式で自然と触れ合って理科に親しむ小学生対象の「理科の修学旅行」や出張授業、期間限定で柏の葉地区数カ所の施設にパネルや試料を展示する「街まるごと科学館」などの企画に取り組んできた。

 常設展示の場を考えていたところ、空きアパートを紹介され、大家の厚意で無償利用できるようになったという。

 KSELのメンバーは、約三十人。柏市在住で、自動車部品メーカーに勤める秋田文隆さん(49)は、天文のイベントに参加したことをきっかけにKSELの活動に関心を持ち、自らも加わった。アパートの改修では「会社から借りた電動工具を役立てた」と笑い、科学館を「子どもだけでなく、大人もくつろげる場にしたい」と話す。

 改修をはじめとする開館の費用は、企業からの寄付金などで捻出した。展示スペースでは、未就学児向けの入門書から、専門書に至る科学に関する本を置き、当面は、KSEL主催の理科の修学旅行で、子どもたちが採取した化石などを紹介する「海と生き物の歴史展」を開催する。

 入館料は初回が六百円、月間パス八百円など。開館時間は土曜、日曜日とも午前十時〜午後五時。問い合わせは羽村さん=電080(6520)3302=へ。

 

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