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【千葉】

<家族のカタチ>(9)娘4人出演、両親らサポート 夏の浅草で7人でサンバを

練習後に家族でポーズを決める飯野さん一家=松戸市文化会館で

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 松戸市の飯野武志さん(41)一家には今年、大きな目標がある。東京・下町の夏を彩る「浅草サンバカーニバル」に、家族七人で参加することだ。

 妻の美由紀さん(35)が四女ゆめかさん(3つ)を出産した後、サンバから離れたが、育児が一段落したのを機に活動を再開した。浅草では娘四人がダンサーとして出演し、夫婦と長男の武臣(たけおみ)さん(9つ)がサポート役に回る青写真を描く。

 復帰後間もない昨年十二月中旬、美由紀さんらが所属するサンバチーム「フロール・ヂ・マツド・セレージャ」の練習会が、松戸市文化会館のリハーサル室であった。

 軽快なブラジル音楽が流れる中、長女ほのかさん(14)、次女ひなのさん(11)、三女ゆりあさん(7つ)の三人がリズムのとり方や、足を前後に素早く動かすステップを確認。四女ゆめかさんは、はしゃぎながら姉たちのダンスをまねしていた。

 クラシックバレエの経験がある美由紀さんが「もっとゆっくり」「イチッ、ニッ、サンッ、ハイッ」とアドバイスする。仕事帰りの武志さんが後から駆けつけ、長男と一緒に練習を見守った。

 一家がサンバに親しむようになったのは四年半ほど前。ほのかさんが小学五年生になってダンスを習おうと、市内を中心に活動するセレージャの一員に。後から次女、三女も加わった。

 セレージャの活動は、月数回の練習のほか、春から秋にかけて年間三十回ほどショーに出演するなど多彩だ。有力チームが順位を競う浅草サンバカーニバル以外にも、週末を中心に市の祭りや慈善コンサート、老人ホーム訪問、ホテルのイベントにも参加する。

 「毎週のように目標がある感じ。人前に出ると、最初は緊張で笑顔のえの字も作れないが、練習で自信が付くと笑って楽しむようになる」と美由紀さん。ほのかさんは「サンバをやってなかったら暗い性格になっていたかも。姉妹でポーズを一緒に決められるのがいい」。

 シーズン中はサンバが生活の中心。市外のショーに家族そろってマイカーで移動し、そのまま一泊旅行になることもある。

 浅草では毎年、ダンサーやバテリア(打楽器隊)ら約二百人がパレードする。セレージャの松井一之代表は「チームは小さな子どもから七十代までが楽しむ小さな社会で、大きな家族」と話す。

 美由紀さんは春から四着分の衣装を手作りし、武志さんは本番の数日前からアレゴリア(装飾山車)の土台を組み立てる。「私は裏方の裏方」と語る武志さんは「子どもたちが喜び、できるだけ長く続けてくれたらいい」と願う。 (村上豊)

 

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