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【千葉】

県内でも大雪、交通混乱 山武で男性死亡 100人超重軽傷

すっかり雪化粧した松戸市内。東京スカイツリーもかすんで見えた=同市新松戸で

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 関東地方で降り続いた大雪の影響で、県内でも転倒や交通事故などが相次いだ。県によると、二十三日午後三時までに、五人が重傷、百一人が軽傷を負った。山武署によると、山武市のJR東金線の踏切で、電車と衝突した軽トラックの七十代の男性が死亡。軽トラックは雪の影響で立ち往生していた可能性もあるという。 (美細津仁志)

 県危機管理課によると、千葉市稲毛区で六十代男性が路上で転倒して首の神経を損傷。浦安市では、雪かきをしていた六十代男性が心筋梗塞になり、病院に運ばれた。県警交通総務課の速報値によると、人身事故は二十七件、物損事故は七百四十七件発生。信号待ちの車が路面凍結によるスリップで追突されるなどの事故が相次いだ。

 山武市のJR東金線北島踏切での死亡事故は二十二日午後七時半ごろ発生。立ち往生した軽トラックと普通電車が衝突し、軽トラックの七十代の男性が全身を強く打って死亡した。山武署によると、踏切内に数センチの積雪があったという。

 NEXCO(ネクスコ)東日本によると、雪の影響で、東関東自動車道や圏央道の一部区間や、富津館山道路の全線などが通行止めになった。

 JR東日本千葉支社によると、積雪や倒木などの影響で成田線や外房線など計五十八本が運休、約一万二千七百人に影響した。

一夜明け、足元に注意しながら雪の残る市街地を歩く人たち=千葉市中央区で

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 東京電力によると、茂原市や大網白里市など十八市町村で停電が発生した。

 銚子地方気象台によると、千葉市中央区で最大一〇センチの積雪を観測。まとまった雪は、三三センチを記録した二〇一四年二月九日以来、約四年ぶり。気象台の担当者は「日陰などで路面凍結のおそれがある。引き続きスリップや転倒に十分気を付けてほしい」と呼び掛けている。

◆県内北東部の公立小中など99校休校

 県教育委員会によると、県内公立学校(千葉市を除く)で二十三日、一割弱に当たる九十九校が臨時休校した。小学校が四十八、中学校が十七、高校が七、特別支援学校が二十六など。県北東部の学校が多く、匝瑳、香取の二市と神崎、多古、芝山の三町ではすべての小中学校が休みとなった。ほかに四百三十四の学校が始業時間を遅らせるなどして安全な登校ができるようにした。

 千葉市教育委員会によると、市立学校では特別支援学校二校が休校したほか、小学校二校と千葉高校の計三校が始業時間を三十分〜一時間遅らせた。

◆市民ら汗だくで雪かき

「いい子いい子」と雪だるまをなでて遊ぶ子ども=千葉市中央区の公園で

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 大雪から一夜明けた二十三日、松戸市内は、日が昇ると一面の銀世界が広がった。普段、くっきりと姿を現す東京スカイツリーも、雪化粧の向こうにかすんで見えた。

 チェーンの音を響かせて、バスやトラックが恐る恐る行き交う中、市民らは早朝から雪かきに追われた。前夜から準備していたという同市新松戸の坂本健さん(73)は、午前六時半から二時間ほど、汗だくになってマンション周辺の新雪をシャベルですくい、通勤通学の道を確保した。

 雪に足跡を付けながら、楽しそうに登校する子どもたちを見ながら、「今夜あたり体中が痛くなるのでは」と苦笑していた。

 千葉市中央区のそごう千葉店周辺の国道14号沿いでは、同店の職員四人が開店前の午前七時半から、シャベルを手に歩道の点字ブロックなどの雪かきに励んでいた。職員の一人は「点字ブロックは転びやすい。入念にやります」と話した。

 久々の積雪は、身近な風景にうるおいももたらした。手賀沼沿いの散策路は、青空の下、散歩やサイクリングがてら、雪化粧した周囲の景色を楽しむ人たちが行き交った。

 柏市の県立手賀沼自然ふれあい緑道と我孫子市の手賀沼親水広場では、雪が残る岸辺や近くの田畑に、羽を休める水鳥たちの姿が見られ、カメラを手にした人々がシャッターチャンスをうかがっていた。 (林容史、黒籔香織、堀場達)

◆成田空港 9000人超が一夜明かす

成田空港の滑走路が積雪で閉鎖され、ロビーで横になり一夜を過ごす人ら=23日午前3時20分ごろ

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 積雪の影響で滑走路が一時閉鎖され二十二日に欠航が相次いだ成田空港では、利用客ら九千人以上が施設内で一夜を過ごし、二十三日午前、疲れた表情で出発便を待つ姿があちこちで見られた。

 ターミナル内は二十二日夜から、成田国際空港会社の社員らが配った寝袋に入ったりソファや床で横になったりする利用客でいっぱいに。航空会社の社員に運航の見通しを尋ねる人の姿も見られた。知人と上海旅行から帰国した二十代の女性会社員は「航空会社から十分な説明がないまま時間が過ぎた」と疲れ切った様子だった。この女性によると、二十二日夜に搭乗機が成田空港に着陸したが、機内から出られない状態が数時間続き、ターミナルに着いたのは二十三日午前一時ごろだった。国際線出発ロビーは二十三日午前も、出国を待つ旅行者で混雑した。仕事で米シアトルに行く予定だった東京都豊島区の会社員宇津井由季子さん(37)は「昨夜は眠れなかった。振り替えの便もなく、どうすればいいのだろう」と困惑した表情を浮かべた。

 成田国際空港会社によると、成田空港では二十二日、国際線、国内線を合わせて約百八十便が欠航した。

 

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