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【千葉】

市川の赤レンガ 「早急に耐震補強を」 建築史家・丸山さん指摘

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 市川市国府台に残る旧陸軍施設・赤レンガの保存と活用を訴えるフォーラムが一月二十六日夜、市内で開かれた。建物と土地を所有する県は「処分」を打ち出している。建築史家で県文化財保護審議会委員の丸山純さんは、講演や本紙の取材で「保存すべき貴重な建造物であり、早急な耐震補強が必要だ」と指摘した。

 講演で文化庁文化財調査官の下間久美子さんは、歴史的建造物を生かした国内各地の活動などを説明。丸山さんは、赤レンガが明治時代に建てられたことから劣化が進んでいることなどを、参加した約八十五人に解説した。

 丸山さんは千葉大学講師時代の二〇一二年、県の依頼で赤レンガの建造物調査を行っている。赤レンガは「戦争遺構でもあり、文化的歴史的に価値ある建造物。西洋のレンガ積み技術を日本人がうまく消化したことを今に伝える建造物でもある」と話した。

 保存に向けては文化財指定・登録を挙げ、「文化財になれば耐震補強などの補助も得られる」。瓦がずれて内部に水分が入り込むなどで、傷みが進んでいることに警鐘を鳴らした。

 フォーラムでは、いかす会のメンバーが、国府台地域は交通アクセスが良い▽大学など教育機関が集積▽歴史文化も豊富▽高台で震災時の避難場所になる−などとして、独自に活用例を提案。同地域の大学など十一機関が昨年十二月、「国府台コンソーシアム」を設立したことを引き合いに、交流施設や災害時の避難施設として活用する案を披露した。

 また、参加者の総意として「市川市は早急に組織を立ち上げ、保存・活用計画(仮称)の策定を」などと求めたアピールを採択した。 (保母哲)

 

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