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【千葉】

<ひとキラリ>気を吐く「商業小規模校」 県立流山高

(右から)全商検定9冠の橋本佳奈さん、日商簿記1級の矢野明さん、三浦響子さん、山本零士さん=県立流山高校で

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 流山市の県立流山高校(和田哲也校長)会計科3年の橋本佳奈さん(18)が、全国商業高等学校協会(全商)が主催する商業関係の検定試験で全9種目に合格し、完全制覇した。前年度、同校の生徒が県内で初めて達成したのに続き2年連続の快挙。同校商業科は会計科と情報処理科の2クラスのみだが、橋本さん以外にも会計科の生徒3人が大学卒業レベルとされる難関の日商簿記1級に合格するなど、小規模校が気を吐いている。 (林容史)

 橋本さんは高校一年の時の九月に最初の検定試験に合格、昨年十二月に四回目の挑戦で最後の英語検定試験一、二級を突破した。途中、慣れない情報処理のプログラミングやビジネス文書の実務に苦戦したが、「資格を取っていく中で、勉強すればできる」と信じて挑戦し続けた。

 橋本さんの部活は「勉強部」。朝練と放課後の勉強に加え、一、二年時の合宿で着実に実力をつけた。卒業後は都内の専門学校に進み、将来は企業の経理か税理士をやりたいという。

 公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門となっている日商簿記一級に合格したのは三年の三浦響子さん(18)と矢野明(めい)さん(18)、二年の山本零士さん(16)の三人。三浦さんは大学生でも難しい税理士試験の簿記論でも合格した。

 三人とも簿記部に所属し、朝夕の鍛錬に加え、夏休み返上で猛勉強した。三浦さんは「日商は苦手分野もあって、どうかなと思ったけど合格できてよかった。みんなと切磋琢磨(せっさたくま)する中で集中力がついた」と振り返る。矢野さんは二回の不合格で「次も受けるかどうか悩んだ」という。お盆休みをぼーっとすごし、「やっぱり簿記がやりたい」と三度目の正直で合格をつかんだ。山本さんは、初受験で合格。「自己採点が良かったので、ドキドキしながら発表を待った」と笑顔を見せた。

 三浦さんは公認会計士試験を突破して、監査法人入所を目指す。矢野さんは中央大学への進学が決まっている。

 生徒たちに受験を勧め、背中を後押ししてきた商業科主任の安田勉教諭は「これまでやってきたことが軌道に乗ってきた。大手(商業高校)に比べたら、うちはベンチャー。検定合格や大学進学で実績を挙げて、目的を持って入学してくる生徒たちを増やしていきたい」と力を込める。

 

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