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【千葉】

新規事業 森田カラー濃く あすから県議会定例会

 十五日開会の県議会定例会に提案される県の二〇一八年度当初予算案は、三期目で最初の当初予算案の編成となる森田健作知事のカラーが色濃く出た。二〇年東京五輪・パラリンピックへの準備や道路の整備、子育て支援に重点を置き、新規事業は前年度より八件多い四十八件となった。森田知事の記者会見での発言から、中身を読み解いた。 (村上豊)

■おもてなし

 「大会後も実になるようにやっていかねばならない。大事なのは心のおもてなし」

 県内で八競技が開催される東京大会の関連では、前年度より十二億円多い三十四億円を計上。準備を本格化させる。森田知事が力を入れるのが、会場整備や選手育成とともに、おもてなしのレベルの向上だ。

 昨年発表された民間企業による旅行者調査の結果、千葉県は都道府県ランキングで「地元の人のホスピタリティ」が四十五位、「現地での観光情報の入手」も四十四位と下位だった。

 都市ボランティアを育成するほか、郷土料理をリストアップしたり、農産物直売所や農家レストランの関係者に研修会を開いたりして、県内を訪れる外国人らへのおもてなし向上を目指す。継続する補助事業では、観光地の公衆トイレの洋式化を二十〜三十カ所で進める。

■成長戦略

 「道路は経済、防災の面で非常に大事。基幹道路はおおよそ、めどが付いた。今度はアクセス道路を考えていかねばならない」

 道路ネットワークの整備費用は八十七億円増の五百七十六億円で、銚子連絡道路の推進などを掲げる。一八年度中に三十カ所の事業に着手、二〇年度までに五十二カ所での道路開通などを目標にする。

 森田知事のもとで作った新年度からの総合計画では、東京大会を機に気分を盛り上げ、道路も整備することで交流人口を拡大。外国人観光客の増加や産業の活性化で経済成長を促す青写真を描く。

 ただ、費用の増加に伴い、財源となる県債などの残高も増え、負担は将来に回るが、「(効果と費用の)バランスを考えながら、次世代のために考えることが課題」と語り、理解を求めた。

■見過ごし

 「一、二期で、見過ごしていた、もっとやらなきゃいけないこともあった」

 見過ごしていたものとは、待機児童問題だ。保育所などに入れない県内の待機児童数は、昨年四月時点で千七百八十七人。前の年より三百二十七人増えた。

 予算案では、昨年秋から始まった保育士の給与補助の継続費用として十二億六千万円を計上した。新規事業では、保育園を賃貸物件に開設する際、改修する費用を助成。都市部で保育園用地の確保が難しい中、商店街の空き物件などにも活用の可能性が広がる。

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