東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

選管も市民も「一票の重みを」 異議を申し出た武内成さん

写真

 なぜ、異議を申し出たのか−。二人のうち、杏林大学名誉教授の武内成さん(72)に聞いた。武内さんは杏林大教授、同大大学院国際協力研究科長などを務め、専門は経営学。

 (昨年十一月の)市長選と市議補選の開票をインターネットで見ていて、疑問を感じた。最初、ある候補の得票が多く、他の候補は少なかった。何か意図的なものがあるのでは、と感じた。

 かねて市川市の選挙では、低投票率が気になっていた。今回の選挙でも無関心の人が多く、街頭演説を聞いている人、パンフレットを受け取る人はまばら。市長選の投票率は30・76%で、前回の21・71%から増えたとはいえ、この数字に喜ぶ人はいないだろう。市選管は「投票に行きましょう」と呼びかけていたが、投票率向上につながったとは思えない。

 (一月二十九日にあった)全票の再点検では、市長選と市議補選で各二候補が一票ずつ増減した。これは、いかんともしがたい問題をはらんでいる。総数から見れば「たかが一票」なのだろうが、間違った票は限りなく重く、「されど一票」。選挙は民主主義を支える根幹に関わっている。

 そこで提起したいのは、選挙方法の改革だ。現在の方法では誤集計が続く可能性があり、IT時代に合わせた選挙運動や開票作業の方法を考えるべきだ。有権者が候補者を知るため、立会演説会を市内で何カ所も開き、有権者からの質問を直接受け付け、その模様をインターネットで流せないだろうか。携帯電話で投票できれば、投票率はぐっと上がるはずだ。

 候補者の政見にしっかりと耳を傾け、投票所に足を運んでもらいたい。選管は、民主主義を守るという使命感を持っていただきたい。今回の異議申し出が、選管と市民の改革への一歩となることを期待している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報