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【千葉】

酒々井遺体切断 姉に懲役10年 「殺意の決め手なく」

 酒々井町の自宅で同居する弟の諒(りょう)さん=当時(21)=を殺害し、遺体を切断したなどとして殺人罪などに問われた姉の竹内愛美(えみ)被告(26)に対する五日の千葉地裁判決は、殺人罪の成立を認めず、傷害致死罪などを適用した懲役十年(求刑懲役十八年)だった。

 判決で高木順子裁判長は、「被告は包丁で切るまたは刺すなどして被害者を死亡させた」と認定。検察側は、救命措置を取っていない点などから殺意があったと主張していたが、判決は「確定的な殺意の決め手とはなり得ない」と退けた。

 判決は「場当たり的に供述を変遷させており、被告の供述は信用できない」とも指摘。証拠を慎重に吟味し、傷害致死罪などにとどまると判断した。

 公判で弁護側は「激高した被害者が自室にあった包丁を手に立ち上がって蹴るなどしたため、身を守るため、床にあった包丁を向けたら刺さった」と述べ、正当防衛を主張した。判決は、被害者が攻撃してきたのであれば、さらにあるはずの傷が被告にはなかったことなどから「採用できない」とした。

 閉廷後に取材に応じた岩橋一登(かずのり)弁護士は「証拠上、殺意が認められない結果は正当な判断。ただし、正当防衛を認めなかったのは不当だ」と述べた。千葉地検の互敦史次席検事は「判決内容を精査し、適切に対処したい」とのコメントを出した。 (黒籔香織)

 

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