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【千葉】

平昌パラリンピック パラアイスホッケー・石井英明選手(南房総) すごい努力家、楽しんで

活躍が期待される石井英明選手。ポジションはディフェンスだ(親族提供)

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 九日開幕の平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックに、パラアイスホッケー日本代表として出場する石井英明選手(40)=南房総市千倉町。日本は二〇一〇年のバンクーバー大会以来、二大会ぶり五度目の出場となる。初戦は十日の強豪の韓国戦。父親の照男さん(77)は「欲を言えばメダルを取ってほしいが、好きなパラアイスホッケーを精いっぱい楽しんできてほしい」と声援を送る。

 照男さんらによると、石井選手は安房高校在学中、右足に小児がんが見つかり、右足の太ももから下を切断。長期入院のため、休学するなどして、十九歳で同校を卒業した。

 安房高の同級生で館山市役所に勤務する男性(40)は「とにかく真面目で、リハビリにも懸命に励んでいた。すごい努力家だと思った」と当時を振り返る。

 石井選手は安房高卒業後、東京都職員として主に税務部門で勤務しながら、十年ほど前に友人の誘いでパラアイスホッケーを始め、一三年四月からは館山市職員に転身し、千倉町の実家で生活を始めた。

 一一年十一月、母親の美枝さんが、筋力が低下する筋ジストロフィーのため六十四歳で亡くなった。照男さんは「館山市に転職した理由は本人ははっきり言わないが、実家のことを心配していたのではないか」。

 一七年四月からは、再び東京都職員となり、現在は千代田都税事務所で勤務。実家から高速バスで通勤している。姉の美紀さん(41)も筋ジストロフィーと闘っており、石井選手がお金を出して実家を建て直し、バリアフリー化した。照男さんは「やりたいこともあるだろうに…。家族思いな子だ」と目頭をぬぐう。

 石井選手は家族の前ではあまり感情を表に出さないというが、日本代表に決まった時は「珍しくうれしそうだった」と照男さん。

 平昌大会では、日本、米国、韓国、チェコの四チームによるリーグ戦が行われ、上位二チームが準決勝に進出する。照男さんは、試合の様子はテレビで観戦するといい、大舞台での活躍を願っている。 (山口登史)

 

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