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【千葉】

車の速度、歩行者も見える 千葉商大で実験

フロントガラスの内側に走行速度を表示した実験車両=市川市の千葉商大で

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 「脱スピード」で、歩行者に優しい地域づくりを−。歩道を歩く人にも見える速度表示装置を自動車に取り付け、低速で走ることの有効性などを調べる実験が、市川市国府台の千葉商科大で行われた。4月以降、キャンパス内で本格的な導入を目指した実験で、将来的には各地に広げることも視野に入れている。 (保母哲)

 フロントガラス内側に、速度表示装置を取り付けるなどした車両は「ソフトモビリティ」と呼ばれ、小栗幸夫・同大名誉教授(71)らが開発に取り組んでいる。自動車のほか、オートバイや自転車にも最高速度制限装置などを装備することで、事故を減らすのが目的だ。

 二〇〇〇年には国のミレニアムプロジェクトに採用され、小栗さんらはコンピューターでエンジンを制御し、設定速度を超えない装置などを開発した。電気自動車(EV)を改良したコンセプト車両「ソフトQカー」も製作し、各地でデモ走行している。

 導入構想では、制限速度を時速六〜十キロなどの低速にした区域(ゾーン)を設定。歩行者にも走行速度を知らせることで、安全・安心な地域づくりに役立てたいとしている。

 キャンパス内で行われた実験には、大学生や自動車部品メーカーの社員、地元業者ら約二十人が参加。車両四台を最高時速八キロで走らせた。走行速度はタブレット端末を使った装置で表示し、参加者から意見を聞くなどした。

 小栗さんは「車両は、その区域なり地域に応じたスピードで走ればいい。学校や病院といった敷地内だけでなく、町内会などで合意が得られれば、限られた地域でも導入できる」。大学に隣接する小学校区での催しの際、通りを速度規制することも提案している。

 原科幸彦・同大学長は、大学のある国府台地域の教育機関などで昨年十二月、「国府台コンソーシアム」を発足させ、災害時にはキャンパスも市民の避難場所になると説明。「災害時には緊急車両がキャンパス内を走り回るだろうが、減速走行すれば、避難してきた人たちも安心できる」と話した。 

 

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