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【千葉】

成田強化、大きな転換点 空港再見直し案 四者協合意

四者協議会であいさつする森田健作知事(右から2人目)=千葉市で

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 国土交通省と県、空港周辺九市町、成田国際空港会社(NAA)による「成田空港に関する四者協議会」で十三日、夜間飛行制限の緩和や三本目となるC滑走路の整備により航空機の発着回数を大幅に増やす機能強化策について合意した。一九七八年の開港以来の大きな転換点。しかし、騒音の悪化などを理由とした住民の反発は根強く、今後も住民の理解を得る努力を続ける必要がある。 (小沢伸介)

 「私自身が責任を持つ対応で地元を説得し、合意できた。きょうはスタートラインだ」。地元のある首長は、晴れやかな表情でこう語った。

 協議会は千葉市美浜区のホテルで非公開で行われ、冒頭で森田健作知事は「各市町で再要望への回答、地域振興の基本プラン案を検討されたと思う。本日は、これらを踏まえてご議論いただきたい」とあいさつした。

 機能強化が周辺住民に及ぼす影響としては、まず夜間の騒音悪化が挙げられる。現行の運用時間は午前六時〜午後十一時となっているが、二〇二〇年までにA滑走路だけ夜間に一時間延長し、午後十時台の便数制限が撤廃される。このため、午後十時以降の年間平均発着回数は、一日当たり現在の三倍の三十回になる見込みだ。

 NAAによると、A滑走路の夜間飛行制限の緩和は、航空会社との発着枠の調整や、A滑走路周辺の約九百世帯を対象に寝室に内窓を設置する騒音対策工事が前提となる。NAAの担当者は、騒音が増える時期について「工事の進み具合にもよるが、最低でも一年はかかるだろう」と見通しを示した。

 また、C滑走路整備などに伴う用地買収や移転、地元自治体が期待する周辺対策交付金の増額には、空港の区域を決定する手続きや環境影響評価を済ませる必要があり、担当者は「どんなに急いだとしても一年以上はかかる」と話す。

 計画案の受け入れに最後まで難色を示した横芝光町などには、まだまだ反対意見が残る。地域振興を見返りに強引に事業を進めれば、逆に反発が強まる可能性もある。

 

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