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【千葉】

成田空港機能強化案で四者協合意 知事「真摯に丁寧に説明」

四者協議会を終え、記者会見に臨む成田空港周辺9市町の首長ら=千葉市美浜区で

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 三本目となるC滑走路建設や夜間飛行制限の緩和などの成田空港の機能強化案で、国土交通省と県、周辺九市町、成田国際空港会社(NAA)でつくる「四者協議会」が合意したことを受け、森田健作知事や九市町の首長らが十三日夜、千葉市内で記者会見し、意義や心境、将来展望、今後の対応などを口にした。

 森田知事は「地元や県、国のさらなる発展に大いに寄与すると思っている。空港は皆さまに支えられており、これからも皆さまの理解や協力をいただく必要があるが、真摯(しんし)に丁寧に説明していく」と述べた。

 成田市の小泉一成市長は「今でもさまざまな思いや不安があると認識している。地域の声をしっかり受け止めながら、機能強化を地域全域の地方創生につなげたい」と話した。

 横芝光町の佐藤晴彦町長は「今後の深夜早朝対策はソフトランディングをもって進められると判断した。騒音下住民の不安には四者が協力して住民に寄り添い、理解を求める努力をお願いしたい」と訴えた。

 NAAの夏目誠社長は「感無量で、成田空港にとって歴史的な一日になった。身が引き締まる思いで合意を受け止め、皆さまの英断に応えられるよう精いっぱい努力する」と語った。

 四者協議会での合意から一夜明けた十四日、空港の運用時間の拡大などに伴い、騒音被害の大幅な悪化が避けられない横芝光町では「心底がっかり」「箸をポキッと折るように運用時間を変えるんですね」などと町民から厳しい声が聞かれた。

 新たに建設されるC滑走路とA滑走路の飛行ルートの谷間に位置する町北西部では、騒音被害の拡大を住民自治組織の区として「断固反対」と訴える看板が道路沿いに立っている。

 そうした地域内にある牛熊地区に移り住み、三度目の春を迎えた中台青美さん(56)は「佐藤晴彦町長には周辺市町でなく住民と足並みをそろえてほしかった。結論が前から出ていたとしか思えない」と落胆の色を浮かべた。

 南東に面したリビングから外を眺めていると、飛行機が真正面から来る。「谷間といっても真上と同じ。犬の散歩で一緒になる犬友達との会話はしょっちゅう遮られてしまう。屋内でも、夜は落雷のような響きがある」と話す。

 田舎暮らしにあこがれ、住まいの重厚な日本家屋や近くで採れる季節の野菜、山菜、果物、地下水は気に入っているので、今のうるささは我慢している。「それでも、C滑走路ができて実際の騒音がどうなのか不安。これから十年、自力でお金をためて引っ越すかもしれない」  (小沢伸介) 

 

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