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【千葉】

<ひとキラリ>県立農大生が最優秀賞 全国プロジェクト発表会で2人

森田健作知事(中)に受賞を報告した板橋聖大さん(左)と名雪将史さん(右)=県庁で

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 県内農業の担い手が、イチゴやキャベツの害虫退治の研究でダブル受賞の快挙−。県立農業大学校(東金市)の板橋聖大(しょうた)さん(20)=農学科2年=と、名雪将史(まさし)さん(22)=研究科2年=が、2月に東京都内で開かれた全国農業大学校生らのプロジェクト発表会で、それぞれ養成課程、研究課程の各部門で最優秀賞を受賞した。二つの最高賞の獲得は同校初となった。 (村上豊)

 農林水産大臣賞に輝いた板橋さんは、病害虫のアブラムシを食べて駆除するナミテントウを研究。樹脂で背中を固定して飛び去らなくした後、イチゴなどの園芸施設に放し飼いにして効果を調べた。

 成田西陵高校の生徒が二〇一三年に開発した技術を引き継ぎ、今年一月に関連技術を特許登録した。ナミテントウは農薬使用を低減できる商品として、十匹五百円で同月から販売を開始。県の観光資源のイチゴ狩り園などでの利用が期待される。

 「研究では八千匹のアブラムシを数えるのが大変だったが、賞をとれて達成感がある」と喜ぶ板橋さん。船橋市のサラリーマン家庭で育ったが、虫と触れ合うのが好きで薬園台高校を卒業後、農業大学校を選んだ。「二年後にまた賞がとれるように頑張りたい」と、春から研究科に進んで取り組みを深める。

 農水省経営局長賞の名雪さんは銚子市出身。実家は農家でキャベツを生産する。コナガなどアブラナ科の害虫に対する農薬が効かないとの声を受けて、効果的な薬剤の使用方法を調べた。無農薬だと害虫被害で収益が四割ほど下がるが、薬剤を効率よく使えば減農薬につながり、収益の落ち込みを抑えられるという。

 「研究成果を地元で伝えていきたい」と四月から就農する。農家の平均年齢が高くなる中、「若い人たちが農業に入っていけるように、発言力の強い農家にならないといけない」と話す。

 二人は県庁を訪問して森田健作知事に受賞を報告。森田知事は「大したもんだよ。それぞれの研究が千葉県の大きな力になる」とたたえた。

 

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