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【千葉】

浦安・舞浜3丁目 市「液状化対策」中止へ 住民調査で「継続を」低く

液状化対策工事について説明する市職員(右)=浦安市役所で

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 東日本大震災で液状化被害を受けた浦安市は二十六日、舞浜三丁目で進めてきた対策工事を中止する方針を明らかにした。同所では二〇一六年十二月に工事着手したものの、地中から大量の排水材が見つかった。このため新たな工事方法を迫られたが、市による住民意向確認調査で「継続希望」が少なかったとして、石井一郎副市長は「中止せざるを得ないと判断した」と述べた。

 東京ディズニーランドに隣接する舞浜三丁目では、宅地周囲などを取り囲むように地中にセメント系固化剤を流し込み、壁を造ることで地震の揺れを抑える「格子状地盤改良工法」を採用。しかし、過去に埋められた布製の排水材が見つかったため工事を中断していた。

 新工法では工期を短縮するため、地中に注入する固形材を製造などする機械をトラックに積載する。住宅地だけに騒音や振動が懸念され、交通規制も必要になることから、市は今年一月三十日〜三月十九日、宅地所有者ら計九百十二人を対象に意向を聞いた。

 その結果、宅地所有者のうち「工事継続」を希望したのは78・3%。事業計画を決める際には、「同意」が95・5%だった。工事区域内には継続希望が低いエリアもあり、市は「地区全体で工事を進めることを目標にしてきたため、現状では工事は難しい」としている。

 市によると、今後は地元自治会などの意向を踏まえ、中止するかどうかを最終決定する。中止した場合、一部住民が既に納付した分担金を返還する。これまで工事費計約六億七千万円を支出しており、国と費用負担について協議することになるという。

 他の工法による液状化対策工事を実施するかどうかについて、石井副市長は「国の復興交付金の期限は二〇二〇年度まで。今から他の方法を採ることは難しい」と話した。 (保母哲)

 

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